誰かと一緒にいたいけど、1人になりたい

つながりと自主性の進化心理学

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ウィリアム・フォン・ヒッペル著/柴田 裕之訳
2026年8月19日 発売
定価 2,640円(税込)
ISBN:9784492048498 / サイズ:四六/並/394

ヒトとその社会は、2つの欲求の綱引きだ。
左派と右派、田舎と都市、女性と男性、集団主義と個人主義……
あなたの人生のあり方を、つながりと自主性の緊張関係という、まったく新しい視点で捉え直す。

現代人はなぜ不幸なのか。
人々はなぜ他社とのつながりよりも自立を求めるのか。
狩猟採集から農耕社会、産業社会という長大な時間軸を俯瞰し、進化の視点で解き明かす――。

絶賛の声、続々!

「人々の幸福感が低下してしまった理由を、新たな視点で説明する」
――ソニア・リュボミアスキー(『幸せがずっと続く12の行動習慣』著者)

「人間性に対する深遠な考察」
―― ロイ・バウマイスター(『WILLPOWER 意志力の科学』著者)

「自立への欲求と帰属への欲求のバランスをどう取るかという、興味深いジレンマを提示している」
――デヴィッド・M・バス(『女と男のだましあい』著者)

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概要

あなたの人生のあり方を、つながりと自主性の緊張関係という、まったく新しい視点で捉え直す。

目次

 序
  自主性を優先し、つながりを失った現代人
  本書の構成
  ……

第1部 自主性とつながりのバランス

 第1章 競合する2つの動機
  祖先より恵まれているのになぜ不幸なのか?
  進化の過程で生じた2つの欲求
  ……

 第2章 私たちがつながる理由
  ワライカワセミのきょうだい殺し
  私たちの祖先の緊密につながりあった生活
  ……

 第3章 自主性が必要な理由
  自主性への欲求と「内発的動機づけ」
  集団に順応したいという願望
  ……

第2部 自主性とつながりを形作る主要な力

 第4章 自主的な男性、つながった女性
  性差にまつわる論争の起源
  自主性とつながりにおける性差の進化
  ……

 第5章 つながりは東へ、自主性は西へ
  個人主義と集団主義
  個人主義が西ヨーロッパに根づいた理由
  ……

 第6章 宗教による自主性とつながりの再定義
  私たちの祖先の、赤の他人に無関心な神々
  他者とのつながりを拡げる宗教
  ……

 第7章 つながりは左派へ、自主性は右派へ
  つながりを重視する左派、自主性を重視する右派
  共感が分ける政治的傾向
  ……

第3部 自主性とつながりのバランスの崩れ

 第8章 都市化と自主性への大転換
  都市と職業選択の自由
  古代都市ウルクでの人々の暮らし
  ……

 第9章 教育と富と過度に高まった自主性
  リベラル・アーツが与えてくれる選択の力
  質の高い教育が自発性や自己規律を生む理由
  ……

 第10章 結婚と、つながりと自主性の争い
  満たされなくなった結婚生活
  増加する1人暮らし
  ……

第4部 自主性とつながりのバランスを回復する

 第11章 現代世界でつながりを取り戻す
  衰退するつながり
  つながりがオンラインに移行したことで生じる問題
  ……

 第12章 あなたの人生のバランスとその回復
  社会の変化と、つながりと自主性のバランス
  進化による変化は遅く、文化の変化は速い
  ……

 謝辞
 参考文献

著者プロフィール

ウィリアム・フォン・ヒッペル  【著】
うぃりあむ・ふぉん・ひっぺる

アラスカで育ち、イェール大学とミシガン大学で学ぶ。オハイオ州立大学で10 年ほど教壇に立ったのち、オーストラリアに移住し、ニューサウスウェールズ大学やクイーンズランド大学で20年以上教える。150以上の論文を執筆し、書籍を編集。著書に『われわれはなぜ?つきで自信過剰でお人好しなのか』(濱野大道訳、ハーパーコリンズ・ジャパン、2019年)がある。その仕事は『ニューヨーク・タイムズ』やBBC、『USAトゥデイ』『エコノミスト』『ル・モンド』『イル・モンド』『デア・シュピーゲル』『オーストラリアン』などのメディアに取り上げられている。オーストラリアのブリスベン在住。

柴田 裕之  【訳】
しばた やすし

翻訳家。早稲田大学、Earlham College卒業。訳書に、ケイヴ『ケンブリッジ大学・人気哲学者の「不死」の講義』、エストライク『あなたが消された未来』、ケーガン『「死」とは何か』、ベジャン『流れといのち』『自由と進化』、オーウェン『生存する意識』、ハラリ『サピエンス全史』『ホモ・デウス』『21 Lessons』『NEXUS 情報の人類史』、カシオポ/パトリック『孤独の科学』、ドゥ・ヴァール『サルとジェンダー』、ヴァン・デア・コーク『身体はトラウマを記録する』、リドレー『進化は万能である』(共訳)、ファンク『地球を「売り物」にする人たち』、リフキン『限界費用ゼロ社会』『レジリエンスの時代』、ファーガソン『スクエア・アンド・タワー』『大惨事(カタストロフィ)の人類史』、コルカー『統合失調症の一族』、ガロー『格差の起源』(監訳)、グレイ/スリ『ゴースト・ワーク』、ゾルン/マルツ『静寂の技法』、クラース『なぜ悪人が上に立つのか』『「偶然」はどのようにあなたをつくるのか』、ディルサス『独裁者の倒し方』他多数。