明治実業家の知識・見識・胆識

解き方のわからない問いに答えを出した男たち

試し読み
守屋 淳著
定価 2,860円(税込)
ISBN:9784492062302 / サイズ:四六/上/392

われわれは、二周目の明治を生きている

明治時代は、われわれが思う「当たり前」が出来上がった時代に他ならない。
近代的な株式会社、証券市場、銀行、学校・教育制度、社会制度、価値観。

しかし、当時築かれたシステムは今、大きな転換点を迎えている。
本書では、日本近代化の原点に立ち返り、先人たちが「何を解決しようとしたのか」という思想や考え方の根源を紐解く。
今のシステムに変更を加えるにせよ、刷新するにせよ、その成り立ちを知っておくことは不可欠である。
激動の明治と混迷の現代。両者の類似点に着目しながら、渋沢、岩崎、大倉ほか9人の実業家たちがその時代において、
どう難問を克服していったのかを描き出す。不透明な時代を切り拓くための、大きな示唆に富む一冊。

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概要

日本における資本主義や近代ビジネスの草創期を、渋沢栄一を中心とした群像劇としてノンフィクション形式で描く

目次

まえがき 
一章●「近代」という鞭をあてられた日本
二章●実業という果実に、人々を巻き込むために ――渋沢栄一①
三章●人々からの「期待」が「信用」に変わるとき ――渋沢栄一②
四章●小判を描いた扇子(せんす)に頭をさげよ ――岩崎弥太郎①
五章●ライバルを倒し続けた勝者が観た景色 ――岩崎弥太郎②
六章●やがてなりたき男一匹 ――大倉喜八郎①
七章●罪のない糠(ぬか)味噌(みそ)を腐らせる ――大倉喜八郎②
八章●「克己力」のバケモノ ――安田善次郎①
九章●六七十は鼻たれ小僧、働き盛りは八十から ――安田善次郎②
十章●共鳴し合う「誠実さ」 ――森村市左衛門①
十一章●儲けんと思わば、天に貸せ ――森村市左衛門②
十二章●託された近代化の夢 ――小栗上野介と三野村利左衛門
十三章●陽気な改革者 ――三野村利左衛門②
十四章●命に逆らいて君を利す、これを忠という――広瀬宰平
十五章●事業の進歩発達に最も害するもの ――伊庭貞剛
あとがき●跋(ばつ)にかえて――彼らが、現代に示唆するもの
参考・引用図書(基本図書および会話・数字等引用文献)

著者プロフィール

守屋 淳  【著】
もりや あつし

作家。1965年東京生まれ、早稲田大学第一文学部卒業。
『論語』『孫子』『韓非子』『老子』『荘子』『貞観政要』などの中国古典の教えを現代にどう活かすか、また実際にそれらを活かして成果をあげた歴史上の人物を専門とする。
2018年4~9月トロント大学倫理研究センター客員研究員。グロービス経営大学院アルムナイスクール特任教授。
著訳書に、『現代語訳 論語と算盤』(70万部超)、『「論語」がかわれば日本がわかる』(以上、ちくま新書)、『詳解全訳 論語と算盤』『(訳・注解、筑摩書房)、『最高の戦略教科書 孫子』(20万部)、『勝負師の条件』(以上、日本経済新聞出版)、『組織と権力の教科書 韓非子』(日経ビジネス人文庫)などがある。