「婚活」現象の社会学

山田 昌弘編著
2010年6月11日 発売
定価 1,760円(税込)
ISBN:9784492223031 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:256


日本の配偶者選択のいま


 

恋愛結婚はもはや消滅しかかっている――いまや社会現象となった「婚活」の裏側で何が起きているのか?  格差時代における若者の意識と結婚行動の実態を家族社会学の立場から分析。



「婚活ブームの裏側」「若者の交際と結婚活動」「結婚仲人から見た婚活」 「自治体による結婚支援事業」「米国社会から見た婚活」などをテーマに専門家らが分析・検証する。


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概要

いまや社会現象となった「婚活」を家族社会学の立場から分析。「婚活現象の背景」「配偶者選択の実態」「米国から見た婚活」などをテーマに専門家が考察。

目次


序――「婚活」現象の広がりの中で
第1章 「婚活」現象の裏側
第2章 若者の交際と結婚活動の実態
    ――全国調査からの分析
第3章 結婚仲人の語りから見た「婚活」
第4章 自治体による結婚支援事業の実態
    ――そのメリットとデメリット
第5章 婚活ブームの二つの波
    ――ロマンティック・ラブの終焉
第6章 誤解された「婚活」――婚活ブームを検証する
第7章 アメリカ社会から見た現代日本の「婚活」
終 章 積み過ぎた結婚――日本の結婚の今後

 

著者プロフィール

山田昌弘 [編著者]
やまだ まさひろ

1957年,東京都生まれ.1981年,東京大学文学部卒業.1986年,東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学. 現在,中央大学文学部教授.専門は家族社会学.親子・夫婦・恋人などの人間関係を社会学的に読み解く試みを行っている.

学卒後も両親宅に同居し独身生活を続ける若者を「パラサイト・シングル」と呼び, 「格差社会」という言葉を世に浸透させたことでも知られる.
また,最近では「婚活」という言葉を世に出し,婚活ブームの火付け役ともなった.

主な著書に『パラサイト・シングルの時代』(ちくま新書), 『希望格差社会』(ちくま文庫),『少子社会日本』(岩波新書), 『新平等社会』(日経BP・BizTech図書賞受賞,文春文庫), 『ワーキングプア時代』(文藝春秋), 『「婚活」時代』『幸福社会の方程式』(ディスカヴァー携書),『なぜ若者は保守化するのか』(東洋経済新報社)がある.