認め上手

太田 肇著
2009年6月12日 発売
定価 1,540円(税込)
ISBN:9784492532584 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:224


著者メッセージ



「ほめる」より「認める」ことで

ヤル気を引き出すビジネススキル


 

 ほめ方、しかり方について書いた本が書店にあふれています。しかし、はたしてそれでほんとうに自信がついたり、やる気がでたりするでしょうか? 最近、上司が部下をほめるたびにシラけた空気が職場に漂いはじめるといわれます。ほめるのが逆効果となり、社員がやる気を失ったり離職したりするケースもみられます。それらは、ほめるという行為が、実は欺瞞(ぎまん)や作為と隣り合わせだということを示しています。



 相手をイルカやアシカのような「動物」レベルではなく、人格と意志を備えた「人間」として尊重するなら、ほめるより「認める」ことのほうが大切なのです。認めることで長期的な有能感、自己効力感を高めれば、人は自ら努力し、成長していきます。



 本書では、どのように認めるか、かりにほめたりしかったりする場合にはどこに気をつけなければならないか、そして「認める制度」である表彰のポイントはどこにあるかについて、最新の研究成果、国内外の先進的な企業の事例、職場のエピソードをたくさん盛り込みながら、ハンドブック風に仕上げています。


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概要

絶大なパワーを秘めた承認欲求を刺激して、社員の眠っていた意欲と能力を引きだすにはどうしたらいいのか? コストをかけずに本音をつき、ヤル気を引き出すための手法を解説します。

目次


第1)章  ほめ上手より、認め上手になれ
第2)章  失敗しないほめかた、しかりかた
第3)章 「表彰」はこれだけ使える

 

著者プロフィール

太田 肇
おおた はじめ

同志社大学政策学部教授。日本表彰研究所所長。
1954年生まれ。神戸大学大学院経営学研究科博士前期課程修了。京都大学経済学博士。国家公務員などを経験の後、滋賀大学経済学部教授などを経て2004年より同志社大学政策学部教授。2008年から日本表彰研究所の所長も務める。専門は組織論、人事管理論。とくに個人を生かす組織や社会について研究。経営者、ビジネスマンなどを相手に講演やセミナーを精力的にこなし、マスコミでも広く発言している。 これまでに経営科学文献賞、組織学会賞などを受賞し、著書に『お金より名誉のモチベーション論』『承認欲求』(ともに東洋経済新報社)などがある。