「良心」から企業統治を考える

田中 一弘著
2014年7月25日 発売
定価 1,944円(税込)
ISBN:9784492533451 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:240

コーポレート・ガバナンス改革に違和感を持っている人へ――。



コーポレート・ガバナンス、企業統治改革の必要性が常にいわれている。一般にいわれている企業統治は、経営者への監視を強め、報酬でインセンティブを与えることを狙っている。その根底には経営者への性悪説があり、経営者の利己心に訴えて、なすべきことをさせよう、とするスタンスである。



しかし、人間には「良心」もある。たとえば、「従業員のため、顧客のため、社会のために貢献すること」や「経営トップとしてきちんと責任を果たすこと」の歓びによって全力を尽くすといったことである。



従来、日本の企業システムでは、株式持ち合いや社内取締役中心の取締役会のゆえに、コーポレート・ガバナンスは機能しないといわれてきた。しかし、それでは日本企業の長きにわたる発展は説明できない。



本書では、そのメカニズムを明らかにすることで日本的経営論に一石を投じるものである。

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概要

日本企業の発展のメカニズムは「良心」にあった。欧米型コーポレート・ガバナンスではない日本型企業統治の核心に迫る。

目次

第1章 企業統治の「新しい」見方
第2章 企業統治の空洞と核心
第3章 良心による企業統治
第4章 良心を喚起しやすかった日本の企業システムと価値観
第5章 良心による企業統治はなぜ良いのか
第6章 良心による企業統治の限界と補完
第7章 逆風下の良心による企業統治
第8章 良心による企業統治を守っていくために

著者プロフィール

田中 一弘
たなか・かずひろ

一橋大学大学院商学研究科教授。
1966年東京都生まれ。90年一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院商学研究科博士後期課程修了。神戸大学大学院経営学研究科助教授などを経て、2010年より現職。専門は経営哲学、企業統治。
主な著作に『企業支配力の制御』(有斐閣)、『松下電器の経営改革』『渋沢栄一と人づくり』(ともに共編著、有斐閣)などがある。