トヨタ 生存の条件

週刊東洋経済eビジネス新書no.258

週刊東洋経済編集部編
2018年7月11日 発売
定価 440円(税込)
ISBN:9784492920596 / サイズ:e新書/並/128

IT企業がなだれ込み、自動車ビジネスの激変は必至だ。「生きるか死ぬかの戦いが始まっている」として、グループの総力結集と連携強化に動きだしたトヨタ。豊田章男社長は巨艦をどこへ導くのか。自動車会社の競争力の源泉だったエンジンを中心とするハードウエアの高性能化を競う構図は崩れ、MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)と呼ばれる移動の快適性や利便性の差別化に移る。キーワードは「EV」、「コネクティッド」、「シェアリング」、「AIソフト」。EVの基盤技術開発を国内メーカー連合での取り組み、パナソニックやライドシェアのグラブとの提携など全方位の様相だ。米中のIT巨人もサービスプラットフォマーとしての覇権を狙っている。100年に一度、海図なき戦いにトヨタはどう挑むのか。

本誌は『週刊東洋経済』2018年3月10日号掲載の28ページ分を電子化したものです。

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概要

IT企業も参戦し、トヨタは「生きるか死ぬかの戦いが始まっている」と、グループの総力結集と連携強化に動きだした。豊田章男社長は巨艦をどこへ導くのか。100年に一度、海図なき戦いにどう挑むのか。

目次

総力結集でギアチェンジ 始まった異次元の追撃
異例尽くしの章男流「人事」
EVの本格展開に不可欠 巨人が頼るマツダの開発力
INTERVIEW マツダ 常務執行役員・人見光夫
 「おカネがないと工夫する」
誰がEV覇権を握るのか
トヨタ・パナ 大型提携に見え隠れする温度差
INTERVIEW 東京工業大学教授・菅野了次
 全固体電池をリードするのは日本
電動化の大波で実力試されるケイレツ
異種格闘技戦 テクノロジー企業は敵か味方か
〔トヨタの試練①〕自動運転で先行する米中IT企業
〔トヨタの試練②〕クルマの内部を占拠 半導体会社の下克上
INTERVIEW 産業革新機構 会長・志賀俊之
 「日本の自動車産業はゆでガエルになる」
〔トヨタの試練③〕シェアリングが促す自動車ビジネスの転換
INTERVIEW グラブ社長・ミン・マー
 ハイパーローカルが成功の秘訣
〔トヨタの試練④〕トヨタFCV普及の甘くない現実
〔トヨタの試練⑤〕電光石火の電池戦線拡大 中国勢の脅威
INTERVIEW トヨタ自動車 副社長・寺師茂樹
 ライバルとも手は組む 変身しないと明日はない

著者プロフィール

週刊東洋経済編集部  【編】
しゅうかんとうようけいざいへんしゅうぶ