デジタル大国 中国

週刊東洋経済eビジネス新書No.365

週刊東洋経済編集部編
2021年7月16日 発売
定価 440円(税込)
ISBN:9784492921661 / サイズ:e新書/並/120

中国ではデジタル技術の開発と社会への実装が猛スピードで進んでいる。2020年11月に公表された35年までのビジョンの中で、重要な位置を占めたのがデジタル化の施策だった。行政サービスのデジタル化はもちろん、「全国民のデジタル技能を引き上げ、情報サービスのカバレッジを完全なものにする」とも明記されている。インターネットをうまく活用して急速に発展した国として注目されている。一方で、情報統制や監視強化といった政治的なイメージもあるが、その成果については社会環境やビジネスモデルなど、さまざまな「中国式」を学ぶことで、日本のデジタル化や競争力強化にも役立つ点はあるはずだ。デジタル大国・中国のリアルを探っていこう。

本誌は『週刊東洋経済』2020年11月21日号掲載の29ページ分を電子化したものです。情報は底本編集当時のものです。

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概要

中国ではデジタル技術の開発と社会への実装が猛スピードで進んでいる。情報統制や監視強化といった側面もあるが、独自の「中国式」を学ぶことで、日本はデジタル大国となった中国に、追いつくことができるのか。

目次

猛スピードで進む中国のデジタル化
アリババが拓くローエンド市場
14億人の内需を狙うジャック・マー
人工衛星の観測データで中国の農村金融を改革
ビッグデータ活用で工場のサプライチェーン革命
王者アリババを脅かす新興勢力
中国のデジタル化を象徴する8つの数字
INTERVIEW パナソニック専務 中国・北東アジア社 社長・本間哲朗
 「アジアの国々に中国のスマート社会が広がろうとしている」
デジタル最前線で競う日本企業
中国テックと連携「3つの秘訣」
「中国100強」最新ランキング
アント「3兆円上場延期」の舞台裏
中国「新常態」のリアル
健康QRコードと“村社会”
デジタル人民元の未来
中国軍はAIで「制脳権」を狙う
加速する新興国のDX
【特別対談】デジタル中国への期待と不安
 神戸大学教授・梶谷 懐
 アジア・パシフィック・イニシアティブ シニアフェロー・徳地立人

著者プロフィール

週刊東洋経済編集部  【編】
しゅうかんとうようけいざいへんしゅうぶ