特集「半導体 新次元」を担当した野中大樹です。
2026年は、この人の言葉で幕を開けました。
「チャットGPTモーメントが、フィジカルAIにもやってくる。もうすぐだ」
1月6日から9日まで米ラスベガスで開かれた「CES2026」。開催前日の基調講演でこう語ったのは、アメリカの半導体メーカー・エヌビディアのジェンスン・ファンCEOでした。
フィジカルAIとは、物理世界つまり現実の世界で動くAIのこと。2022年に公開されたチャットGPT(生成AI)は世界に大きな衝撃をもたらしましたが、あれと同じか、あれ以上の大きな衝撃が、今度はフィジカルAIによってもたらされるとフアン氏は唱えているのです。その代表格がロボットと自動運転車です。
生成AIが登場して以降、グーグルやアマゾン、マイクロソフトといったハイパースケーラーはこぞってデータセンター投資に走りました。その投資熱は現在もとどまるところをしりませんが、データセンター投資で使われているのがエヌビディアの主力製品GPU(画像処理半導体)です。
フィジカルAIは、過熱しているAI投資熱に加えられた“薪”のようなもの。フィジカルAIで、GPU需要は途方もない規模へと膨らんでゆくでしょう。
ロボットと人間が同居する世界――。フアン氏が語る未来には夢があります。この夢の中に、エヌビディアの壮大なビジネスの核心があります。
担当記者:野中 大樹(のなか だいき)
東洋経済記者。熊本県生まれ。週刊誌記者を経て2018年、東洋経済新報社に入社。現在は統合編集部。

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