週刊東洋経済

情報量と分析力で定評のある総合経済誌

担当記者より
2026年2月14日号最新号
2026年2月9日 発売
定価 950円(税込)
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【第1特集】半導体 新次元

「チャットGPTのモーメントがフィジカルAIに」。時価総額世界トップの米半導体メーカー・エヌビディアが、新たな世界観を唱えています。それは人間とロボットが同居し、協働する世界です。本特集ではフィジカルAIの最前線に迫ると同時に、ロボットメーカーなど国内関連企業の対応や、半導体マーケットの今後の見通し、投資マネーの行方などをリポートします。第2特集は「CSR企業ランキング 2026年版」、深層リポートは「狙われた安保の島『馬毛島』で何が起きていたのか」です。
 

【第2特集】CSR企業ランキング 2026年版


CSRの取り組みと財務で総合評価。デンソーが18年ぶり2回目の総合トップに。
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担当記者より

特集「半導体 新次元」を担当した野中大樹です。

2026年は、この人の言葉で幕を開けました。
「チャットGPTモーメントが、フィジカルAIにもやってくる。もうすぐだ」
1月6日から9日まで米ラスベガスで開かれた「CES2026」。開催前日の基調講演でこう語ったのは、アメリカの半導体メーカー・エヌビディアのジェンスン・ファンCEOでした。

フィジカルAIとは、物理世界つまり現実の世界で動くAIのこと。2022年に公開されたチャットGPT(生成AI)は世界に大きな衝撃をもたらしましたが、あれと同じか、あれ以上の大きな衝撃が、今度はフィジカルAIによってもたらされるとフアン氏は唱えているのです。その代表格がロボットと自動運転車です。

生成AIが登場して以降、グーグルやアマゾン、マイクロソフトといったハイパースケーラーはこぞってデータセンター投資に走りました。その投資熱は現在もとどまるところをしりませんが、データセンター投資で使われているのがエヌビディアの主力製品GPU(画像処理半導体)です。

フィジカルAIは、過熱しているAI投資熱に加えられた“薪”のようなもの。フィジカルAIで、GPU需要は途方もない規模へと膨らんでゆくでしょう。

ロボットと人間が同居する世界――。フアン氏が語る未来には夢があります。この夢の中に、エヌビディアの壮大なビジネスの核心があります。

担当記者:野中 大樹(のなか だいき)
東洋経済記者。熊本県生まれ。週刊誌記者を経て2018年、東洋経済新報社に入社。現在は統合編集部。

 

週刊東洋経済とは

週刊東洋経済

『週刊東洋経済』は、変化する世の中を確かな視点で解明する総合ビジネス週刊誌です。

創刊は1895年(明治28年)、日本国内で最も歴史のある週刊雑誌でもあります。企業戦略から主要業界事情、国内外の政治経済はもちろん、近年はビジネス実用、テクノロジー、社会問題まで、経済の複雑化やビジネスパーソンの関心の広がりに対応し、幅広いテーマを取り上げています。

一方で創刊以来、一貫しているのはセンセーショナリズム(扇情主義)を排除し、ファクトにこだわる編集方針を堅持することです。「意思決定のための必読誌」を掲げ、今読むべき特集やレポートを満載し、価値ある情報を毎週発信しています。

週刊東洋経済の編集方針

  1. 取材力
    当社に所属する約100人の経済専門記者が主要業界、全上場企業をカバー。国内外の経済や業界、企業などを深堀りし、他には読めない記事を提供。
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「健全なる経済社会を先導する」という創刊理念のもと、企業戦略やマクロ経済だけでなく、社会問題や海外情勢など幅広いテーマで特集を組み、中立的な立場で情報発信をしています。

図解や表でわかりやすく
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『会社四季報』の独自データで深掘り
約3,900社の上場企業すべてに担当記者を配置。財務情報から海外進出情報など『会社四季報』ならではのデータベースから独自の切り口で深掘りし、分析した連載や特集を『週刊東洋経済』で展開しています。

目次

第1特集
最強企業エヌビディアが拓く
半導体 新次元 「フィジカルAI」の勝ち筋を探せ

第1章
強すぎるエヌビディア

AI(人工知能)が現実世界に飛び出す エヌビディアが打ち上げた 「フィジカルAI」という号砲
GPU vs. ASIC優劣合戦 エヌビディア対グーグル AI半導体の勝者は?
「ITバブル」想起の資金循環 売り先に「購入資金」を注入 異様なエヌビディアマネー
国内AIブームに異変か? GPUの需給に緩み
[インタビュー]リチャード・チャン 中国半導体の父が激白

第2章
日本企業は波に乗れるか

 AI収益化に向けた道筋は? フィジカルAIの覇者目指すソフトバンクGの大戦略
「秘密主義」から一転、オープン化を決断 あのファナックを変えたフィジカルAI
[インタビュー] 2大ロボットメーカートップに聞く 「フィジカルAI」時代の生存戦略
 ファナック 社長兼CEO 山口賢治/安川電機 社長 小川昌寛
「上場」と「1.4ナノ」 ラピダス新戦略の現実味
日本の牙城がコモディティー化 フィジカルAIの大波で「エレキ敗戦」の二の舞いか
四季報記者が厳選 フィジカルAI関連銘柄

第2特集
CSR企業ランキング 2026年版
[インタビュー]デンソー 経営管理本部長 上席執行幹部 前田聖司
金融機関&未上場企業を独自評価 三井住友FGが4連覇、NTT西が未上場トップ
[インタビュー] 三井住友フィナンシャルグループ 執行役員 グループCSuO 髙梨雅之

深層リポート
狙われた安保の島 馬毛島で何が起きていたのか
[インタビュー] 元環境相 原田義昭

NEWS & TOPICS 最前線
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連載
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|中国動態|海上民兵訓練、中国で進む戦争準備|小原凡司
|Inside USA|混迷のトランプ政権と「自由保守主義」再興の行方会田弘継
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|話題の本|『ピル承認秘話 わが国のピル承認がこれほど遅れた本当の理由(わけ)』の著者北村邦夫氏に聞く ほか
|名著は知っている|『移動図書館ひまわり号』[下編]
|ビジネスと人生は絶望に満ちている|まだ本気を出していないまま終わる悲しさ|頭木弘樹
|西野智彦の金融秘録|「預金封鎖」から80年③
|21世紀の証言|日産自動車元COO、INCJ元会長兼CEO 志賀俊之 その3
|編集部から|
|次号予告|

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  • 2/16(月) 週刊東洋経済 2026年2月21日・28日合併号