週刊東洋経済

情報量と分析力で定評のある総合経済誌

担当記者より
2026年5月23日号
2026年5月18日 発売
定価 950円(税込)
JAN:4912201340563

【第1特集】宇宙ビジネスの熱波 

政府の宇宙関連予算は2026年度、1兆円を超え、さらに防衛省が航空自衛隊を「航空宇宙自衛隊」に改称する予定があるなど、宇宙政策が話題になっています。ビジネスとしても期待されますが、防衛需要などの「官需」だけでは成功には至りません。カギは「民需開拓」です。第1特集「宇宙ビジネスの熱波」では、低軌道衛星からSAR衛星、GPS関連ビジネス、ロケットまで沸騰する宇宙ビジネスの最前線を追います。どんなプレーヤーが参入し、今後の市場規模がどう広がっていくかを読み解くことができます。
 

【第2特集】コーエーテクモ 襟川夫妻が進める「承継」の全貌

徹底した数字管理、驚異の投資術――。カリスマ夫妻による経営から、ノウハウを引き継げるか。
 

【産業リポート】ブラザー工業“変身”経営


2年越しの「雪辱のTOB」で、売上高1兆円を目指す。
 
 

担当記者より

特集「宇宙ビジネスの熱波」を担当した森創一郎と申します。『2001年宇宙の旅』をはじめ、『インターステラー』や『コンタクト』『パッセンジャー』といったSF映画に熱狂してきた身としては、たいへん楽しい編集作業となりました。特に「図解!【高度別】宇宙ビジネスのホットスポット」は制作部渾身の作品となりました。

米スペースXが再使用ロケットを実現したことで、宇宙ビジネスの姿は大きく変わりました。ロケットの打ち上げ価格は1回50億~100億円にまで下がり、人工衛星は用途や大きさによっては1機数百万円のものも。制御はパソコン大の機材でも可能です。本特集の取材を通して、宇宙ビジネスがかなり身近なものになっていることを実感しました。

こうしたチャンスを日本の産業の成長につなげるには、やはり「H3」をはじめとする国産ロケットの商用化が不可欠です。本特集ではその難しさを詳報していますが、これらは必ず乗り越えなければならない課題だと考えています。

一方、SF映画でもなじみ深い国際宇宙ステーション(ISS)は2030年の退役予定ですが、後継の商業宇宙ステーションの実現には暗雲が垂れ込め始めており、計画は遅れ気味です。片や中国宇宙ステーションは22年から本格運用が始まり、宇宙でも中国の台頭が顕著です。その中で日本の宇宙産業はどこへ向かうのか、本特集で確認していただければ幸いです。

担当記者:森 創一郎(もり そういちろう)
1972年東京生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科修了。出版社、雑誌社、フリーライター、放送記者を経て2020年から東洋経済記者。東洋経済編集部副編集長。

 

週刊東洋経済とは

週刊東洋経済

『週刊東洋経済』は、変化する世の中を確かな視点で解明する総合ビジネス週刊誌です。

創刊は1895年(明治28年)、日本国内で最も歴史のある週刊雑誌でもあります。企業戦略から主要業界事情、国内外の政治経済はもちろん、近年はビジネス実用、テクノロジー、社会問題まで、経済の複雑化やビジネスパーソンの関心の広がりに対応し、幅広いテーマを取り上げています。

一方で創刊以来、一貫しているのはセンセーショナリズム(扇情主義)を排除し、ファクトにこだわる編集方針を堅持することです。「意思決定のための必読誌」を掲げ、今読むべき特集やレポートを満載し、価値ある情報を毎週発信しています。

週刊東洋経済の編集方針

  1. 取材力
    当社に所属する約100人の経済専門記者が主要業界、全上場企業をカバー。国内外の経済や業界、企業などを深堀りし、他には読めない記事を提供。
  2. 分析力
    複雑な情報やビジネス慣習、制度変化などを分析し、的確に整理。表層的事象をなぞるのではなく、経済や社会の底流で起きている構造を読み解く
  3. 中立性
    企業や業界側の立場や事情に追従することなく、本誌記者は取材対象を客観的立場で分析・評価し、ときには忖度なく切り込む。

3つのポイント

視野が広がる幅広いテーマ
「健全なる経済社会を先導する」という創刊理念のもと、企業戦略やマクロ経済だけでなく、社会問題や海外情勢など幅広いテーマで特集を組み、中立的な立場で情報発信をしています。

図解や表でわかりやすく
ビジネス誌の中で随一の規模を誇る約100人の記者集団が、「経済から社会を読み解く」スタンスで徹底取材。旬な情報を図解や表にまとめて、わかりやすく解説します。

『会社四季報』の独自データで深掘り
約3,900社の上場企業すべてに担当記者を配置。財務情報から海外進出情報など『会社四季報』ならではのデータベースから独自の切り口で深掘りし、分析した連載や特集を『週刊東洋経済』で展開しています。

目次

第1特集
宇宙ビジネスの熱波 防衛マネー獲得の勝者は?
図解!【高度別】宇宙ビジネスのホットスポット

第1部
宇宙新ビジネスの主役

QPS、Synspective(シンスペクティブ)に勝算あり 過熱するSAR衛星争覇
[インタビュー]「垂直統合」の強みとSAR衛星の成長策 Synspective 代表取締役CEO 新井元行
「安全保障にコミット」を宣言 覚悟を決めたスカパーJSAT
大和ハウスGの地球観測から見えた課題 宇宙産業15兆円へ カギは脱官需依存
【OKI】地盤状況を逐次把握する世界初新技術
【住友林業】衛星データでパーム農園収量増へ
【LocationMind】測位データ活用で挑む交通マヒ解消
現実解は「外需」にあり IHIが狙う安保衛星データ市場
「日本版スターリンク」の先に… 1200機「日の丸コンステ」浮上

第2部
岐路のロケット産業
スペースXの現在地 巨大宇宙企業はどこへ向かうのか
価格競争もヒートアップ 群雄割拠のロケットビジネス
キャッシュフロー創出力に圧倒的差 親方日の丸「H3」が勝てない理由
小型ロケット「カイロス」の窮地 直面する3つの課題

第2特集
コーエーテクモ 襟川夫妻が進める「承継」の全貌
驚異の投資術で脱カリスマなるか
[インタビュー]コーエーテクモホールディングス 会長 兼 取締役会議長 襟川陽一
 「60歳から『後継者』を意識 単純明快な会社でありたい」

産業リポート
ブラザー工業の“変身”経営
[インタビュー]ブラザー工業 社長 池田和史
 「失敗への寛容さが挑戦できる風土を生む」

NEWS&TOPICS最前線
デンソーがローム買収撤回 成長担う半導体戦略の行方
牧野フライスTOBが頓挫 軍事転用リスクの“実態”
サントリーが放つ背徳炭酸 王者コカの牙城を崩せるか


連載
|経済を見る眼|過去最高の経常収支黒字が持つ意味|早川英男
|トップに直撃|三菱UFJ銀行 頭取 大澤正和
|フォーカス政治|高市首相は安倍氏の後継たりえるか|歳川隆雄
|マネー潮流|供給ショック下に客観的金融政策を|森田長太郎
|中国動態|強さと忠誠を求められる「党の軍隊」|加茂具樹
|Inside USA|トランプ氏のブルータリズム批判が問う政府像|安井明彦
|少数異見|憲法改正で直面するかもしれないリスク
|新約ソニー|第2章 恐れるな。ただ信ぜよ 2|大西康之
|ゴルフざんまい|伝統を守りながら時代に適応すべし|井上 透
|知の技法出世の作法|鈴木宗男参院議員の訪ロと24年前のバッシング①|佐藤 優
|話題の本|『21世紀を動かす思想 加速主義・プルラリティ・ SFプロトタイピング』の著者樋口恭介氏に聞く ほか
|名著は知っている|『大転換』下編|河野龍太郎
|ビジネスと人生は絶望に満ちている|無意味な仕事の苦しさは神々の懲罰レベル|頭木弘樹
|西野智彦の金融秘録|石油危機のデジャビュ③
|21世紀の証言|ライフネット生命保険創業者 出口治明 その3
|編集部から|
|次号予告|

今後の発売スケジュール

直近の発売情報は登録されていません。