スクエア・アンド・タワー 【合本版】

ネットワークが創り変えた世界

ニーアル ファーガソン著/柴田 裕之訳
2019年12月6日 発売 在庫なし
定価 4,950円(税込)

★『スクエア・アンド・タワー』上下巻を1冊にまとめた電子書籍オリジナル合本版!

世界を動かすのは、垂直に延びる階層制組織の頂点に立つ権力者か?
あるいは、水平に延びる草の根のネットワークをもつ革命家か?
「人的ネットワーク(スクエア)」と「階層制組織(タワー)」の視点から歴史を捉え直した、比類なき試み。

ルネサンス、宗教改革、科学革命、産業革命、ロシア革命、アメリカ同時多発テロ、リーマン・ショック、フリーメイソン、メディチ家、スターリン、ヒトラー、フェイスブック、トランプ……

人類の歴史におけるさまざまな変化は、階層制の秩序に対する、社会的ネットワークに基づく挑戦ともいえる。

イノベーションは異なる組織に属する人々のネットワークから生じ、アイデアはネットワーク内の弱いつながりを通して水平方向に広がる。近代文明はそのネットワークの力によって、爆発的に発展した。

一方で、国家に見られるような垂直にそびえ立つ階層制がなければ、ネットワークが内包する脆弱性ゆえに社会は崩壊しかねない……

階層性なき社会で我々が手にするのは、自由と平等を謳歌する楽園か? あるいは、混乱と無秩序が支配する無法地帯か? 歴史を見る目を一変させ、まったく新しい視点で世界をとらえなおす衝撃の書!

タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれ、「いまもっとも優れた知性」と目される歴史学者が、ネットワークと階層制というかつてない視点で世界を読み解く!

【推薦の言葉】
「ファーガソンはシリコンヴァレーが必要とする歴史を提示してみせた」エリック・シュミット(元グーグルCEO)
「歴史の知識を大きな問題へと関連づける」インディペンデント紙
「魅惑的で人の心をつかんで離さない」ニューヨーク・タイムズ紙

概要

『スクエア・アンド・タワー』上下巻を1冊にまとめた電子書籍オリジナル合本版です。

目次

『スクエア・アンド・タワー(上)』
はしがき――ネットワークにつながった歴史家

第1部 序――ネットワークと階層制

第2部 大航海時代の皇帝と探検家

第3部 科学革命と啓蒙運動

第4部 王家による階層制の復興

第5部 大英帝国の秘密結社

参考文献/図版出典/口絵出典

『スクエア・アンド・タワー(下)』
第6部 革命と独裁者

第7部 冷戦とゲリラ戦

第8部 21世紀のネットワーク

第9部 結論――サイバースペースの攻防戦

あとがき 広場と塔の起源――14世紀シエナにおけるネットワークと階層制

付録 ニクソン=フォード時代の社会的ネットワークのグラフ化
訳者あとがき
参考文献/図版出典/口絵出典/用語一覧

著者プロフィール

ニーアル ファーガソン  【著】
にーある ふぁーがそん

スタンフォード大学フーヴァー研究所の上級フェローであり、ハーヴァード大学ヨーロッパ研究センターの上級フェロー。北京の精華大学における客員教授やワシントンDCにあるニッツェ高等国際関係大学院のディラー=フォン・ファステンバーグ・ファミリー財団卓越研究員も務める。『憎悪の世紀』、『マネーの進化史』、『文明』、『劣化国家』、『大英帝国の歴史』、『キッシンジャー』などの著書がある。

柴田 裕之  【訳】
しばた やすし

翻訳家。早稲田大学、Earlham College卒業。訳書に、ケーガン『「死」とは何か』、ベジャン『流れといのち』、オーウェン『生存する意識』、ハラリ『サピエンス全史』『ホモ・デウス』、カシオポ/パトリック『孤独の科学』、クチャルスキー『完全無欠の賭け』、ヴァン・デア・コーク『身体はトラウマを記録する』、リドレー『進化は万能である』(共訳)、ファンク『地球を「売り物」にする人たち』、リフキン『限界費用ゼロ社会』ほか多数。