週刊東洋経済

情報量と分析力で定評のある総合経済誌。

担当記者より
2020年9月26日号
2020年9月19日 発売
定価 730円(税込)
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【特集】コロナ時代の株入門


コロナ禍の中でインターネット証券の口座開設が急増しています。これは株投資デビューする、もしくは再開する人が増えている証左といえるでしょう。

しかし、株で稼ぐためには、基礎からの学びが不可欠。そこで株価チャートの読み方、お得な優待銘柄、米国株への投資法、ネット証券の選び方などの入門情報を総まくりでお届けします。

さらに、中級者向けの実践編としては『会社四季報』最新号を活用したランキングも掲載。四季報を徹底活用するための公式銘柄ガイドとして、お役立てください。

担当記者より

特集「コロナ時代の株入門」を担当した緒方欽一です。先月下旬、東洋経済Newsletterをご購読のみなさんに、株投資に関するアンケートを募集しました。集まった回答は約6000件。コロナで株式投資を始めた、再開したという人が増えている中、さぞ儲かった人が多いのではないかと思いきや、アンケートを見ると実は3割超の人が年初から直近までの運用成績がマイナス。みなさんそれぞれに悩みを抱えているようです。

そんな中、アンケートの回答者の中には「隠れた名投資家」がいらっしゃいました。

「目先に振り回されるな」――。投資歴35年の大ベテランTさんはこう言います。「株は安く買って高く売るものではない。それは株価を買っているようなもの。企業の将来性や成長を買えば、値段は後からついてくる」。

米アップル株を3㌦の頃に買ったというTさん。iPodナノが発売され「これは世界を変える、ライフスタイルが変わる」と思ったとのこと。今から15年も前のことです。それを聞くと、なんとも含蓄のある言葉だと思いませんか。

そんなTさんは、この3月からいくつかのハイテク株を買い足しています。時価総額が小さくても、足元が赤字でも、アフターコロナを見据えて長期的な成長が見込める企業を選んで投資。直近の下落を見ても「足元の下げは調整ですよ。5年後に上がっていればいい」と、まったく動じていません。

とはいえ、こうも鷹揚に構えていられるのは酸いも甘いも経験済みのベテランだからこそかもしれません。コロナによって世界が大きく変化しつつある中、株投資の秘訣とは何なのでしょうか。今回の特集は、初心者にもわかりやすく、株の基礎からガイドしました。ぜひ、最新の『会社四季報』とともにお読みください。

担当記者:緒方 欽一(おがた きんいち)
『週刊東洋経済』編集部記者。消費者金融業界の業界紙、『週刊エコノミスト』編集部を経て現職。株式や為替などマーケット関連の取材の一方で、仕組み債やデリバティブなどの「危ない金融商品」についても継続取材中。好物はお好み焼きと丸ぼうろ。

>>週刊東洋経済編集部の制作にかける思い

目次

特集
コロナ時代の株入門

STEP01 資産運用超入門
個人投資家6000人アンケートで判明 今が好機!運用を積極化
コロナ後のK字相場を読み解く
強気派・慎重派に聞く 株価はどこまで上がるか
分散投資の効果は「幻想」 バランス型投信の落とし穴
物流施設人気は続くのか REITの二極化後を占う
節税こそが運用で勝つ近道 iDeCoとNISAを賢く活用

STEP02 株式投資6つの基礎
① 株式投資の魅力と始め方 「変化率」で銘柄を選ぶ
② 買うタイミングはこう探す 株価チャートは宝の山
③ 『会社四季報』を使いこなす 全体観つかみ有望株探す
④ 海外株を資産に組み入れるには 米国株投資は難しくない
⑤ 株主優待の醍醐味を満喫 コロナ時代の優待銘柄10
⑥ 手数料や便利さを総点検 使えるネット証券の選び方
証券セールスの裏側を知る 超人気投信の真価を問う

STEP03 四季報ランキング
株式市場で進む選別 コロナ後を牽引する銘柄
売られすぎ銘柄を探せ 今期大赤字銘柄の“実力”
株価爆騰後を見通す 絶好調企業4社の実力
『会社四季報』 総まくり 最新予想で探す強い企業
注目株① 今期経常利益予想の上方修正率ランキング100
注目株② 最高益更新率ランキング50
注目株③ 会社計画比乖離率ランキング50
注目株④ 過去最高益を何年ぶりに更新するかでランキング46
注目株⑤ 増収増益の連続年数ランキング43
注目株⑥ 連続増配年数ランキング42
注目株⑦ 今期配当利回りランキング50

ニュース最前線
悪用された「ドコモ口座」 セキュリティーに3つの問題
オリンパスのカメラ事業 外部切り出しで再生なるか
拡大するネット同時配信 越えるべき複数のハードル


連載
|経済を見る眼|消費税減税・廃止論への強い違和感|小峰隆夫
|ニュースの核心|官が主導する業界再編はやめたほうがいい|山田雄大
|トップに直撃|日本製鉄 社長 橋本英二
|フォーカス政治|新政権でも「安倍時代」は終わらない|牧原 出
|グローバル・アイ|トランプ党になった米共和党 世界を覆うカルト政治の害悪|ヤン=ヴェルナー・ミュラー
|INSIDE USA|止まらない分断と不信 選挙後の米国は前途多難|安井明彦
|中国動態|南シナ海で偶発的衝突がない不思議|富坂 聰
|財新|半導体 重要プロジェクト 頓挫の危機ファーウェイ創業者の「米国への本音」
|マネー潮流|新政権下で日本銀行はどう変わるか|木内登英
|少数異見|企業経営者にこそ定年制を導入せよ
|知の技法 出世の作法|集団的自衛権の容認は 安倍政権の政治的遺産か|佐藤 優
|経済学者が読み解く 現代社会のリアル|給付金の政策効果は 誰が受け取るかで変わる|三浦 憲
|人が集まる街 逃げる街|大分県 大分市|牧野知弘
|クラシック音楽最新事情|“ハイC”で聴衆を驚かせた 「3大テノール」の一人|田中 泰
|ゴルフざんまい|リンクスコースは 想像を超える大航海|三田村昌鳳
|話題の本|『大阪が日本を救う』の著者 石川智久に聞く ほか
|経済クロスワード|株式投資
|「英語雑談力」入門|shy away|柴田真一
|編集部から|
|読者の手紙 次号予告|

訂正情報

「週刊東洋経済2020年9月26日号」(9月19日発売)に、以下の間違いがありました。訂正してお詫び致します。
 
59ページ ■今期赤字でも来期回復が見込める銘柄 -今期経常赤字ランキング-

37位以下で順位の番号が間違っていました。そのほかは正しい情報を記載しています。
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