週刊東洋経済

情報量と分析力で定評のある総合経済誌

担当記者より
2026年5月16日号最新号
2026年5月11日 発売
定価 950円(税込)
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【第1特集】粉飾地獄 不正会計の闇

投資家を欺き、資本市場への信頼を失墜させる不正会計。不振企業のみならず、日本を代表する大手企業ですら手を染めている状況になっています。第1特集「粉飾地獄 不正会計の闇」は、ニデックやKDDI、エア・ウォーター、オルツなどを舞台に続出している不正会計の手口を解説。さらに根底にあるコンプライアンスやガバナンス、監査の問題点に斬り込みます。また、プロが伝授する不正会計の見破り方や再発防止策についても触れるなど、ビジネスパーソンに役立つ情報も盛り込んでいます。
 

【第2特集】コンサル大異変 「AI脅威論」に揺れるエリート集団

AI技術の急速な進化が、コンサル業界に激震を与えている。生き残る企業の条件はどう変わるのか。
 

【第3特集】東証改革 水面下の攻防


株式上場のあるべき姿とは何か。東証と企業の綱引きがヤマ場を迎えている。
 

担当記者より

特集「粉飾地獄 不正会計の闇」を担当した田島靖久と申します。昨年から今年にかけて、日本を代表する大手企業の不正会計が相次いで明るみに出ました。このうちニデックの事案では、久しぶりにあることを思い出しました。不正会計を調査した第三者委員会の調査報告書に、驚くべき事実が書かれていたからです。

幼少の頃、父親がテレビで『必殺仕事人』を見ていました。藤田まことさん演じる中村主水が、弱者の恨みを晴らすため、裏の仕事を遂行していく人気時代劇です。まさにそんな中村主水さながらの人物が、ニデックにもいたと記されていました。「特命監査部長」なる人物です。彼は、秘密裏に不正を隠蔽したり、処理したりしていたというのです。

ただ、中村主水には裏稼業ながら弱者のためという「義」がありました。それに対し特命部長には義などなく、ただただ創業者の意を受けて不正を重ねていったという大きな違いがありました。

昨今起きている不正会計には、ある特徴があります。手口こそこれまでと変わらないのですが、その隠し方が巧妙になっていることです。ある公認会計士も「見破るのは不可能に近い」と嘆きます。今回の特集では、不正会計に手を染めた構造問題に加え、ゲートキーパーといわれる監査法人の問題についても掘り下げています。さらに不正会計の見破り方も掲載していますので、ぜひ、お読みいただければ幸いです。

担当記者:田島 靖久(たじま やすひさ)
週刊東洋経済編集部副編集長。大学卒業後、放送局に入社。記者として事件・事故を担当後、出版社に入社。経済誌で流通、商社、銀行、不動産などを担当する傍ら特集制作に携わる。2020年11月に東洋経済新報社に入社し現職。

 

週刊東洋経済とは

週刊東洋経済

『週刊東洋経済』は、変化する世の中を確かな視点で解明する総合ビジネス週刊誌です。

創刊は1895年(明治28年)、日本国内で最も歴史のある週刊雑誌でもあります。企業戦略から主要業界事情、国内外の政治経済はもちろん、近年はビジネス実用、テクノロジー、社会問題まで、経済の複雑化やビジネスパーソンの関心の広がりに対応し、幅広いテーマを取り上げています。

一方で創刊以来、一貫しているのはセンセーショナリズム(扇情主義)を排除し、ファクトにこだわる編集方針を堅持することです。「意思決定のための必読誌」を掲げ、今読むべき特集やレポートを満載し、価値ある情報を毎週発信しています。

週刊東洋経済の編集方針

  1. 取材力
    当社に所属する約100人の経済専門記者が主要業界、全上場企業をカバー。国内外の経済や業界、企業などを深堀りし、他には読めない記事を提供。
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    複雑な情報やビジネス慣習、制度変化などを分析し、的確に整理。表層的事象をなぞるのではなく、経済や社会の底流で起きている構造を読み解く
  3. 中立性
    企業や業界側の立場や事情に追従することなく、本誌記者は取材対象を客観的立場で分析・評価し、ときには忖度なく切り込む。

3つのポイント

視野が広がる幅広いテーマ
「健全なる経済社会を先導する」という創刊理念のもと、企業戦略やマクロ経済だけでなく、社会問題や海外情勢など幅広いテーマで特集を組み、中立的な立場で情報発信をしています。

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ビジネス誌の中で随一の規模を誇る約100人の記者集団が、「経済から社会を読み解く」スタンスで徹底取材。旬な情報を図解や表にまとめて、わかりやすく解説します。

『会社四季報』の独自データで深掘り
約3,900社の上場企業すべてに担当記者を配置。財務情報から海外進出情報など『会社四季報』ならではのデータベースから独自の切り口で深掘りし、分析した連載や特集を『週刊東洋経済』で展開しています。

目次

第1特集
粉飾地獄 不正会計の闇
[プロローグ]第三者委員会が暴いた ニデックの「粉飾地獄」

[第1章]不正の構造
【ニデック/エア・ウォーター】コンプラ欠如トップの罪
【KDDI】多角化経営に潜む落とし穴
【オルツ】不正見逃したプロの実力

[第2章]監査法人の堕落
相次ぐPwC京都案件 機能不全のゲートキーパー
筆頭「アリア」から交代した企業も 毀誉褒貶の「駆け込み寺」
[インタビュー]提言 不正会計再発防止策
 日本公認会計士協会会長 南 成人
 元金融庁 証券取引等監視委員会事務局長 佐々木清隆
 弁護士 牛島 信

[第3章]不正の行く末
企業調査のプロが伝授する 不正会計の見破り方
金融庁の堪忍袋の緒が切れた 見破れない銀行に“喝”
[エピローグ] 政治マターに発展 不正会計の大きな代償

第2特集
コンサル大異変 「AI脅威論」に揺れるエリート集団
社外取締役が一斉辞任 混迷のフロンティアМ
[インタビュー] コンサル会社トップに聞く勝ち筋
カギはAI活用の「深さ」 一変したコンサル生存競争

第3特集
東証改革 水面下の攻防
上場企業の適格性に懸念 DAT企業に東証がメス
東証スタンダードへの「鞍替え」が加速
東証ルール、突かれた盲点 上場維持基準「適合」の奇策
上場維持基準未達で監理銘柄行き「26社」の運命

NEWS&TOPICS最前線
みずほとオリコに株主提案 高まる「リテール」再編圧力
良品計画が上場来高値 躍進導いた拡大戦略の成否
サッポロが不動産を売却へ キーパーソンが語る舞台裏


連載
|経済を見る眼|給付付き税額控除はこうして実現できる|佐藤主光
|トップに直撃|カインズ 社長CEO 高家正行
|フォーカス政治|高市首相、改憲戦略の真意と現実の壁|塩田 潮
|マネー潮流|日本は戦略的再生資源国になれるか|中空麻奈
|中国動態|IMFの提言は政策転換を促すのか|梶谷 懐
|財新|車業界で一段と高まるファーウェイの存在感
|少数異見|長い「交渉」がこれから始まる
|知の技法 出世の作法|金正恩・ルカシェンコ会談は歴史的転換点になりうる(下)|佐藤優
|話題の本|『幸せな結末 大滝詠一ができるまで』の著者萩原健太氏に聞く ほか
|名著は知っている|『大転換』上編
|ビジネスと人生は絶望に満ちている|仕事で怒りたいけど怒れないときに聴く曲|頭木弘樹
|西野智彦の金融秘録|石油危機のデジャビュ②
|21世紀の証言|ライフネット生命保険創業者 出口治明 その2
|編集部から|
|次号予告|

今後の発売スケジュール

  • 5/18(月) 週刊東洋経済 2026年5月23日号