ファンタジーランド 【合本版】

狂気と幻想のアメリカ500年史

カート アンダーセン著/山田 美明訳/山田 文訳
2019年1月18日 発売
定価 3,960円(税込)

『ファンタジーランド』上下巻を1冊にまとめた電子書籍オリジナル合本版です。

【全米で話題のベストセラー、Amazonレビュー500件超】

ニューイングランド幻想、ジェファーソン:独立宣言、西部開拓:フロンティア精神、フォード:大量生産モデル、ディズニー:夢の王国建設、ケネディ:宇宙計画……

アメリカとは何か!? なぜトランプ政権を生み出したのか!?
新世界を信じた夢想家たちとその末裔が創り上げた、狂信者の国家の物語


【絶賛の声、続々!】

「卓越した洞察に満ちた歴史書。既知の出来事が斬新な文脈で描かれる」
ウォルター・アイザックソン(『スティーブ・ジョブズ』著者)

「絶対的に面白い。読めば興奮で脳が踊り出す」
スティーブン・ダブナー(『ヤバい経済学』共著者)

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概要

なぜアメリカはトランプ政権を誕生させたか。新世界を信じた過激な夢想家たちとその末裔が創り上げた驚愕の500年史。

目次

【上巻】
 第1章「ファンタジーランド」と化しつつあるアメリカ

第1部 アメリカという魔術【1517~1789年】
 第2章 私は信じる、ゆえに私は正しい―プロテスタント
 第3章 最初の移住者―一獲千金を求める人々
 第4章 ニューイングランド幻想―ピルグリム・ファーザーズの想い
 第5章 神を信じる自由―個人主義、反知性主義の芽生え……

第2部 狂信者たちの合衆国【19世紀】
 第9章 第一次大狂乱期―合理的なヨーロッパ、狂信的なアメリカ
 第10章 実にアメリカ的な二次創作小説―預言者ジョセフ・スミス
 第11章 いかさま療法好きな国民―疑似科学と宗教の相互作用
 第12章 幻想に満ちた仕事―ゴールドラッシュという転換点……

第3部 理性への傾斜の時代【1900~1960年】
 第17章 進歩と反動の時代―1920年代のアメリカ
 第18章 理性vs.信仰―装いを新たにした古い宗教
 第19章 娯楽ビジネスこそアメリカの本分―映画、ラジオ、出版
 第20章 郊外のユートピア―陽光降り注ぐ理想の地……

第4部 狂気と幻想のビッグバン【1960~1970年】
 第22章 ヒッピー―60~70年代の若者文化
 第23章 知識人―科学は信仰の一形態
 第24章 キリスト教―異端派、急進派の巻き返し
 第25章 現実か、フィクションか―20世紀の陰謀論……

用語一覧

【下巻】
第5部 拡大する「ファンタジーランド」【1980年代から20世紀末まで】
 第27章 空想を現実に、現実を空想に―巨大テーマパーク化する社会
 第28章 いつまでも若く―「みんな子ども」症候群
 第29章 レーガン政権とデジタル時代―ウェブの世界に広がる「ファンタジーランド」
 第30章 20世紀末以降のアメリカの宗教―縮小する伝統的宗教……

第6部 「ファンタジーランド」はどこへ向かうのか?【1980年代から現在、そして未来へ】
 第37章 甦るフロイト―20世紀の悪魔崇拝
 第38章 現実は陰謀である―X-ファイル化するアメリカ
 第39章 猛烈な怒り、人々の新しい声―エリート不信と陰謀論
 第40章 共和党が道を踏み外したとき―なぜ、狂信者を統制できなくなったのか……

謝辞
用語一覧

著者プロフィール

カート アンダーセン  【著】
かーと あんだーせん

山田 美明  【訳】
やまだ よしあき

英語・フランス語翻訳家。東京外国語大学英米語学科中退。訳書に『ありえない138億年史』(光文社)、『ゴッホの耳』(早川書房)、『アメリカを動かす「ホワイト・ワーキング・クラス」という人々』(共訳、集英社)など。

山田 文  【訳】
やまだ ふみ

翻訳家。イギリスの大学・大学院で西洋社会政治思想を学んだのち、書籍翻訳に携わる。訳書に『3つのゼロの世界』(早川書房)、『ヒルビリー・エレジー』(共訳、光文社)など。