ファイナンスの理論と応用2

正規分布で解く資産の動的評価

石島 博著
2023年6月7日 発売
定価 5,060円(税込)

本書は、前著『ファイナンスの理論と応用〈1〉―資産運用と価格評価の要素』の1期間の投資におけるファイナンス理論を多期間の投資に拡張します。正規分布12の性質を駆使して、資産価格とポートフォリオのモデリングやシミュレーション、市場・信用リスク管理、ブラック・ショールズ公式の導出、ボラティリティと成長機会、期待効用最大化問題、アセット・プライシングといった資産の評価に関するファイナンス理論の主要テーマを読み解きます。各章、「理論編」ではファイナンス理論の構築を、「応用編」ではExcel VBAによる活用方法を、「発展編」ではアドバンストな理論展開について修得できる構成になっています。

大学3・4年生や大学院生、MBA取得中の学生から、ファイナンス・金融工学・データサイエンスを志す実務家・専門家まで、「ファイナンス理論を自在にモデリングしたい」という方から「理論よりもまずExcelで活用してみたい」という方まで、目的と興味に合わせて本書は幅広く役立ちます。

※本書は、2016年12月に日科技連出版社が刊行した書籍を東洋経済新報社が電子化したものです。

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概要

前巻の1期間の投資におけるファイナンス理論を多期間の投資に拡張。正規分布の性質を駆使し、資産価格とポートフォリオのモデリングやシミュレーション、市場・信用リスク計測、ブラック・ショールズ公式の導出などファイナンス理論の主要テーマを読み解く。

目次

第1章 正規分布のファイナンス理論への導入
第2章 ファイナンスで利用する正規分布12の性質
第3章 正規分布で駆動する資産価格、シミュレーション、およびファイナンス理論
第4章 多期間ポートフォリオ選択問題と市場・信用リスクの計測
第5章 多期間2項モデル―その特徴、対数正規モデルへの架橋、およびオプション価格評価公式
第6章 Black‐Scholes公式とリスク中立価格評価法
第7章 ボラティリティと成長機会
第8章 アセット・プライシング3―期待効用最大化、動的ポートフォリオ選択、および消費ベースの資産価格評価

著者プロフィール

石島 博  【著】
いしじま ひろし

中央大学大学院国際会計研究科教授。1971年生まれ。東京工業大学大学院社会理工学研究科経営工学専攻博士課程修了(1999年、博士(工学))。慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス総合政策学部(専任講師)、早稲田大学日本橋キャンパスファイナンス研究センター(助教授)、大阪大学金融・保険教育研究センター(特任助教授)を経て現職。コロンビア大学ビジネススクール日本経済経営研究所客員研究員(2013年9月~2014年8月)。専門はファイナンス理論および金融工学。特に、動的ポートフォリオ選択理論、企業分析と評価、資産価格評価理論、不動産ファイナンス、センチメント分析、主に学術論文を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)