序 話 なぜ、調査や分析をせずに、未来が見えるのか 第一章 弁証法は、役に立つ 第二章 弁証法を、どう使うか 第三章 弁証法で、身につく力
田坂広志 たさか ひろし
1951年生まれ。1974年、東京大学工学部卒業。 1981年、東京大学大学院修了。工学博士。同年民間企業入社。 1987年、米国のシンクタンク、バテル記念研究所客員研究員。 同時に、米国のパシフィック・ノースウェスト国立研究所客員研究員も務める。 1990年、日本総合研究所の設立に参画。民間主導による新産業創造をめざす「産業インキュベーション」のビジョンと戦略を掲げ、10年間に異業種企業702社とともに20のコンソーシアムを設立・運営。 異業種連合の手法により数々のベンチャー企業と新事業を育成する。 取締役・創発戦略センター所長等を歴任。現在、日本総合研究所フェロー。 1999年、ボストンに本拠を置く、ニューイングランド複雑系研究所 (New England Complex Systems Institute : NECSI)のファカルティに就任。 2000年4月、多摩大学大学院教授に就任。社会起業家論や社会的企業論を開講。 2000年6月、社会起業家の育成と支援を通じて社会システムのパラダイム転換をめざす、グローバル・ネットワーク・シンクタンク、ソフィアバンクを設立。代表に就任。 2003年、ソフィアバンクの下に、社会起業家フォーラムを設立。代表に就任。現在、全国から12000名の社会起業家が集まり、諸分野での社会変革に取り組んでいる。 2005年、米国のJapan Societyより、“US-Japan Innovators”に選ばれる。 2008年、ダボス会議を主催する世界経済フォーラム(The World Economic Forum)の国際アドバイザリー・ボード、The Global Agenda Councilのメンバーに選ばれる。 また、1993年より執筆活動を始め、現在、50冊を超える著書を上梓しているが、その多くは、韓国、中国、台湾など、アジア各国でも翻訳出版され、若者たちへの人生論、『未来を拓く君たちへ』や、弁証法的思考による未来ビジョン、『未来を予見する『五つの法則』』は、英語、スペイン語でも翻訳出版され、世界の多くの人々に読まれている。 現在、こうした著作の執筆と同時に、世界各国での講演活動を行っている。一方、国内においては、政府の産業構造審議会を始め、各種委員会のメンバーやアドバイザーを務め、また、様々な企業の社外取締役や顧問を務めている。