『週刊東洋経済』の好評連載
「わかりあえない時代の“対話力”入門」
の待望の書籍化。
「伝えることは難しい……」。人は親兄弟でもなかなかわかり合えない。ましてや他人ともなると相手が何を考えているかわからず、どう話をしてよいか迷うときがある。
国や文化の違いがあると、コミュニケーション自体がとれないこともある。我々にとって「伝える」ということはそれほど難しいことなのだ。
著者がフィンランド大使館員として勤務したフィンランドは安定した経済や卓越した教育法で、以前より注目を集めている。子どもたちに対して小さい頃から、論理的に考え、「なぜ」を基本にコミュニケーションを図る訓練が小さい頃から行われているからだという。
そのフィンランドで長らく勤務した著者が、国際コミュニケーションの見地からどう話すか、どう伝えるかの「伝える技術」を説き明かす。『週刊東洋経済』の好評連載「わかりあえない時代の“対話力”入門」の待望の書籍化。
第1章 フィンランド式「話し方」の秘訣 第2章 対話の道は「論理思考」から 第3章 交渉ごともうまくいくこの手法
北川達夫
きたがわ たつお
日本教育大学院大学客員教授。1966年東京生まれ。早稲田大学法学部卒業。ヘルシンキ大学歴史言語学部・発達教育学部等に留学。外務省入省。在フィンランド日本国大使館在勤・在エストニア日本国大使館兼勤を経て退官する。
英語、仏語、中国語、フィンランド語、スウェーデン語、エストニア語に堪能である。日本のみならず欧州各国の教科書・教材制作に携わるほか、日本全国の小中学校を巡りながら対話教育を実践している。
主な著書に『図解フィンランド・メソッド入門』(経済界)、『ニッポンには対話がない』(平田オリザとの共著・三省堂)、『対話流』(清宮普美代との共著・三省堂)など。