「万の事、あまり良くせんとすれば、
返って悪しくなる」
日本人が忘れかけている、しかし結局は日本人の頭の片隅から離れない、
唯一万人に共通する幸せな生き方――「清貧」。
本書では「清貧」を楽しむための人生哲学を、江戸時代から300年読み継がれてきた『養生訓』を元に紹介する。
『養生訓』は健康書として有名だが、体の問題と心の問題は分けて考えることはできないという前提のもと、幸せに生きるための「人生哲学」が多く語られている。
私欲を捨て、正しい行いをし、贅沢をしないこと――。
それが結局は幸せも名声も利益ももたらすという『養生訓』の哲学は、「あたりまえの幸せのための、あたりまえの教え」に満ちている。
第1章 幸せになるための前提を知る。 第2章 運命は自らの責任で決まる。 第3章 人間性と判断力を養う。 第4章 術を身につける。 第5章 障害を取り除く知恵を養う。 第6章 人と関わる。 第7章 使命に取り組む。