思想する住宅

林 望著
2011年9月2日 発売
定価 1,650円(税込)
ISBN:9784492044384 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:256


日本の住宅づくりはなぜ南向き至上なのか?

和室は必要なのか?

ベランダは必要なのか?


 

住宅に造詣の深い著者が、イギリスでの住宅体験と7度の自宅建築の経験を踏まえ、日本の住宅づくりにまつわるさまざまな常識や既成概念を疑い、覆していく。そして、持論を展開しながら「家」を通してこれからの生き方を提示する。



これまで薄々感じていた疑問が一気に氷解し、共感を呼ぶ住宅論であり生き方論。住宅に関心のある人にぜひ読んでほしい実用書であり、リンボウ・ファンにとってはそのまま洒脱な人生啓蒙の書である。著者自身の撮影による実例写真と自筆イラストレーションにより、リアルでわかりやすく、適度にアカデミックで、見て楽しいエッセイ。


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概要

7度の自宅建築とイギリスでの居住の経験を持つリンボウ先生。古今東西の事例を紹介しながら日本の住宅づくりにまつわる常識や既成概念を次々と覆しながら、住まいと生き方を説く洒脱な啓蒙書。

目次


 序  南を向いた家が良い家という誤解
第1章 家は天下の回り物
第2章 和室はいらない
第3章 家は住宅展示場ではない
第4章 一五〇坪の土地があれば
第5章 もっと自然回帰せよ
終 章 家の中心は食である

 

著者プロフィール

林 望
はやし・のぞむ

作家・書誌学者。
1949年東京都生まれ。東京都立戸山高等学校、慶應義塾大学文学部卒業、同大学大学院博士課程修了。ケンブリッジ大学客員教授、東京藝術大学助教授を経て、作家活動に専念。専門は日本書誌学、国文学。

『イギリスはおいしい』(文藝春秋)で日本エッセイスト・クラブ賞、『林望のイギリス観察辞典』(平凡社)で講談社エッセイ賞、『ケンブリッジ大学所蔵和漢古書総合目録』(ケンブリッジ大学出版)で国際交流奨励賞を受賞。

主な著作に『謹訳 源氏物語』(全10巻,祥伝社)、『節約の王道』(日本経済新聞出版社)、『リンボウ先生の書斎のある暮らし』『思い通りの家を造る』(ともに光文社)、『新個人主義のすすめ』(集英社)、『東京坊ちゃん』(小学館)など。その他、能楽、料理、自動車、小説、古典、日本語、住まい、生き方、イギリスなど多岐にわたるジャンルでの著書多数。