お母さんだからできる! 女の子の算数力の伸ばし方

高濱 正伸著
2013年5月17日 発売
定価 1,430円(税込)
ISBN:9784492044919 / サイズ:四六/並/192

算数は、頭をフル回転させながらじっくり考え、答えを導き出す科目です。

ところが、「この子、計算は得意だけど、文章題は苦手なんですよ」
こんなことを、女の子を持つお母さんから聞くことがよくあります。
お母さんだけでなく、子ども自身も、「私は、文章題が苦手です」と言うこともあります。

文章題が苦手な子の中には、「これは足し算? 引き算?」と尋ねる子もいます。
子どもが「これは足し算? 引き算?」と質問するようなら、
親としてかなり危機感を持たなければなりません。

というのも、そのような子は、文章題にあたったときに、
考えることをせず、すぐに答えを出したがるからです。
特に、計算が得意なタイプにそのような傾向が見られます。

小学校の低学年のときは、単純な計算能力を問われる問題がほとんどです。
このため、子ども同士の学力の差もあまり大きくありません。
ところが、中・高学年になると、物事を深く考えたり、
イメージしたりするといった学習がだんだん増えていきます。

そうすると、算数が得意な子と苦手な子の間に学力の差が生じ、
「算数は嫌い!」という子が出てきます。

算数が得意な子にするには、「できるできない」「○か×か」ではなく、
「算数っておもしろいなあ」「考え抜くって楽しいなあ」という経験や、
「わかった!」という瞬間の快感を味わわせなければなりません。

この本では、小学1年生から6年生まで、年齢別の注意点を含め、
お母さんがわが娘をどう導けばよいかを、詳しく書きました。

大人になっても、電車の中でスードクを解いたり、
パズルを解いている方もたくさん見ます。
テストとか評価というものから抜け出したら、
やっぱり数理的思考はおもしろくてたまらないものなのです。

この本が、子どもたちが生涯にわたって
算数好き・数学好きになってもらえる一助になれば、
こんなに嬉しいことはありません。

著者・高濱正伸

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概要

人気カリスマ塾講師が、女の子の算数の苦手意識を克服するために、お母さんだからできる娘との接し方、教え方を具体的に紹介。

目次

算数が苦手な子はすぐに答えを出したがる
「計算が速い」=「算数ができる」は勘違い
お母さんだからできる3つのこと
小学4年生から算数が得意になったAさん
復習ノートが成績アップの近道
努力型の女の子の問題の解き方
頑張る女の子は一問をだまさない
「なんでそう思ったの?」を習慣にする
立体問題も長文問題も国語力で克服
伸びる子は「わかった」を基準にする
試験では負けず嫌いな子が圧倒的に強い
算数が得意な子は手がよく動く
考えることは楽しい! と思わせるコツ
子どもの理解度を確認する一番いい方法
算数嫌いを克服する最終満点法 ……ほか

著者プロフィール

高濱 正伸  【著】
たかはま まさのぶ

1959年、熊本県生まれ。県立熊本高校卒業。東京大学卒業。同大学大学院修士課程修了。1993年、幼児・小学校低学年向けの「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を重視した学習教室「花まる学習会」を設立。その後、小学4年生~中学3年生を対象に、本格的な学習方法を伝授する学習塾「スクールFC」を設立。子ども達の「生き抜く力」を育てる授業、野外体験サマースクールや雪国スクールなどが評判を呼び、各地で行っている講演会は、毎回キャンセル待ちが出るほどの人気を博している。算数オリンピック委員会の理事も務める。また、いじめ・不登校・家庭内暴力などの実践的問題解決に取り組んでいる。著書に、『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』(青春出版社)、『夫は犬だと思えばいい。』(集英社)、『わが子を「メシが食える大人」に育てる』(廣済堂出版)、「なぞぺー」シリーズ(草思社)、『小3までに育てたい算数脳』(健康ジャーナル社)など多数。