読む・書く・話す・聞く──4つの力
日本人なのに、日本語で損することなんてあるのでしょうか?
人間関係は、言葉でよくなり、言葉で壊れます。
日本語力の足りない人は、本人も気づかないうちに誤解され、
いつの間にか嫌われていたりします。
一方、日本語力が十分な人は、
的確に相手の感情を掴んだり、意思を伝えたりできます。
だから、日本語力が高い人は人間関係が自然によくなるのです。
誰からも好かれる人は、日本語の基礎力が違うのです。
できる大人の日本語の基礎は、「語彙力」「要約力」「感情読解力」の3つです。
語彙が少なければ、自分の意思や感情を的確に伝えることができません。
相手の言葉のニュアンスも汲み取れません。
多くの語彙を吸収して、文脈の中で使いこなせるようになる必要があります。
自分の意思や感情を要約して伝えると、相手が正しく理解してくれます。
相手が言いたいことを的確に要約できると、できる人と思われます。
この力は、頭のよし悪しより、訓練したか否かに尽きます。
また、どんな人でも、言葉の裏には感情があります。
表面上の言葉だけを追っても、その真意は読み取れません。
大人のコミュニケーションでは、感情を読み取る力が欠かせないのです。
本書では、この3つの基礎力を鍛えるトレーニング方法を解説しています。
このトレーニングに挑むことで、
読む力、書く力、話す力、聞く力を総合的に鍛えるとことができ、
技としての日本語を身に付けることができます。
文章を書くのが苦手な自分を、
人と話をするのが苦手な自分を、
本気で変えたいと思ったとき、
学生時代に学んだ「国語」とはひと味違う、
超技術的・超実用的な「大人の日本語」の世界に、
ぜひチャレンジしてください。