血管を強くする歩き方

パワーハウス筋が健康を決める

木津 直昭著/稲島 司著
2014年7月25日 発売 在庫なし
定価 1,540円(税込)
ISBN:9784492045473 / サイズ:四六/並/224

速く歩く人ほど長生きする!

米国の調査結果です。
ゆっくり歩く人は、速く歩く人に比べて、
がんや糖尿病、心不全、脳梗塞などの重大疾患になる確率が
約3倍も高くなるというのです。

ほかにも、健康と歩く速度に関する調査結果が出ています。

● 高血圧を改善
● コレステロール値を改善
● 糖尿病を予防
● 心疾患を抑制

なぜでしょうか?
速く歩くと血管に適度な負荷がかかるので、血管を強くすることができます。
速く歩けるということは、足腰(骨、股関節、筋肉)も健康な証拠です。
逆に、速く歩けなくなると、血管の老化が進んで病気になりやすくなります。

だから、いつまでも健康でいたいなら、
心拍数を上げて血管に適度な負荷がかかるように、速く歩くことが大切なのです。

心拍数を上げればいいのなら、どんな歩き方でもいいの? ジョギングでもいいの?
などと思う人がいるかもしれません。

ですが、関節に無理な力をかけるような間違った歩き方やジョギングを続けていると、
年をとるとともに、腰痛、膝痛、関節痛などの症状が出てきます。
下半身の筋肉も弱まってきます。

そして、いずれ速く歩くなんて、痛くてとてもできないカラダになってしまいます。
そうなると、負の病気スパイラルのスタートです。

いま、ウォーキングがブームですが、
間違った歩き方を続けると、かえってカラダを痛めてしまうのです。

日本人の三大疾患は、がん、脳卒中、心筋梗塞です。
このうち、脳卒中と心筋梗塞は血管の老化に関係しているのです。
生活習慣病と言われているように、
これらの予防には、正しい食生活と適度な運動が大切です。

その適度な運動が、本書で紹介する歩き方です。
関節にもやさしく、速く歩けるので、血管の老化を防ぎます。

そして、カラダの軸をつくるパワーハウス筋を鍛えることができます。
いま流行の体幹を無理することなく鍛えることができ、
背筋がピンと伸びるので、見た目年齢も若返ります。

正しい姿勢で速く歩く習慣を、
通勤や買い物などの普段の生活の中に組み込んでしまえば、
わざわざトレーニング時間をつくる必要もありません。

いつまでも健康に長生きするために、
正しい歩き方をマスターしましょう。

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概要

長生きしたけりゃゆっくり歩くな! 血管を強くして、脳梗塞、心筋梗塞、高血圧…、心臓疾患のリスクを減らす正しい歩き方を解説。

目次

第1章 長生きしたけりゃ、ゆっくり歩くな!

働き盛りの中高年を突然襲う怖い病気
運動しない人の死亡率は運動する人の3・4倍
ゆっくり歩く人は心疾患の確率が約3倍も高い!
都会より地方のほうが脳卒中になる人が多い
心拍数を上げる運動が血管を強くする!
最適な運動強度は心拍数と年齢で決まる
無酸素運動は心臓や血管にダメージを与える
刺激を与えないと栄養は骨に吸収されない
1日8000歩、20分の速歩きを続けよう!

第2章 人は血管とともに老いる

高血圧は血管の老化のサイン
高血圧は沈黙の殺し屋
高血圧を放っておくとどうなる?
血管は血液が流れるただの管じゃない!
動脈硬化のなかで最も怖いアテローム硬化
動脈硬化で起こる病気はこんなにある!
危険因子が重なると心疾患の発症危険度が急上昇!
血管の老化度を知るセルフチェック法
血管年齢はどうやって測る?
血液サラサラ、ドロドロって本当にある?  
速く歩く習慣が血管を強くする

第3章 パワーハウス筋が血管を強くする!

骨盤が歪んでいると速く歩けない
骨盤の歪みがあらゆる不調の原因に
骨盤が歪んでいるとスカートが回る!
正しい姿勢で歩けば骨盤の歪みがなくなる
重力と私たちのカラダの関係
パワーハウス筋を意識してみよう
カラダに負担をかける姿勢、かけない姿勢
パワーハウス筋を鍛えると血管が強くなる
パワーハウス筋が健康のカギを握っている!

第4章 正しい姿勢をマスターすれば速く歩ける

学校で習う「気をつけ」は正しい姿勢ではない!
パワーハウス筋を鍛える座り方
正しく歩くと全身の筋肉が鍛えられる
正しい歩き方、間違った歩き方
頭の動きが大きい歩き方は関節を痛める
正しい姿勢をセルフチェックしてみよう
正しい姿勢を作るKIZU式メソッド①
正しい姿勢を作るKIZU式メソッド②
血管を強くする歩き方を始めよう!
血管を強くする歩き方のセルフチェックポイント
絶対に無理をしてはダメ!

第5章 速く歩くと人生が変わる!

歩く能力が高い高齢者はボケない
糖尿病、脂質異常症にも有効
腰痛・膝痛・肩こりがよくなる
脚やせ効果が高くなる
見た目年齢が若くなる
速く歩くことを日常生活に取り入れよう!

著者プロフィール

木津 直昭  【著】
きづ ただあき

カイロプラクティック健康科学士(豪州)。グラストンテクニック認定クリニシャン。マットピラティスインストラクター(BESJ)。1992年、東京・日本橋で開院。以来20年以上にわたりグループ全体で約25万人以上の患者が来院している。雑誌、新聞、テレビなどにも多数出演し健康情報を発信している。

稲島 司  【著】
いなじま つかさ

東京大学医学部附属病院助教、地域医療連携部・循環器内科。医師、医学博士。内科認定医。循環器専門医。認定産業医、認定健康スポーツ医。野菜ソムリエ。心臓カテーテルをはじめとする循環器内科専門診療のほか、外来診療などでの生活習慣病の予防や改善に携わる。また、大学病院では希な地域医療連携部という部署の専任医師として地域の医療機関や介護・福祉施設との連携を推進している。