医者を選べば認知症は良くなる!

河野 和彦著
2014年11月21日 発売
定価 1,540円(税込)
ISBN:9784492045596 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:240

「初診数日本一の」名医が、タブーを破りすべてを公開!



認知症は改善が難しい病気とされてきたが、本書の著者・河野和彦医師は、患者に合わせた独特の投薬・処方で多くの認知症患者を劇的に回復させてきた。第5章に写真入りで紹介しているように、ほかの医療機関では改善しなかった歩行困難、摂食困難、徘徊、妄想、幻覚、無気力、無言症、うつ状態、易怒(いど)などが劇的に治り、家族など介護者に驚かれることもしばしばだという。著者のクリニックは、認知症の“駆け込み寺”的な存在となり、初診者数日本一を記録するまでになっている。



著者が、こうした30年にわたる治療経験を元に確立したのが新治療体系「コウノメソッド」で、ブログでノウハウを無料公開しているほか、医学書も刊行してきた。今では、全国でコウノメソッド実践医が200人を超えるまでになり、認知症治療の新潮流となっている。



だが、その一方で、旧来のマニュアルどおりの治療を続ける認知症専門医のほとんどは、認知症のタイプ分けも間違えており、投薬も適切でなく、かえって症状を悪化させているという。製薬会社の基準では、投薬量が多すぎ、患者を危険な状態に陥らせることもあるという。本書では、こうした従来の治療の中でも危険度の高いものを「デビルメソッド」として列挙し、症状を悪化させる医師の見分け方も挙げている。そのほか、認知症の4タイプの正しい見分け方や、コウノメソッドの基本や実際についても、豊富な症例と共に解説されている。



そして、これらにより、介護者が、患者が現在受けている治療に問題がないかをチェックし、医師に適切な治療を促すこともできるようになっている。また、巻末には付録として「全国コウノメソッド実践医リスト」も収録されているので、具体的な医師選びにも役立つ。



高齢者の4人に1人が認知症かその予備軍といわれる現在、患者や家族・介護者にとって必読の書といえる。

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概要

認知症初診数日本一の名医が、従来の治療の問題点を告発し、7割以上改善の新治療体系コウノメソッドを解説。全国実践医リスト付き。

目次

はじめに コウノメソッドは、認知症から「普通のお年寄りに戻る」治療法

第1章 警告! こんな治療は認知症を悪くする!

第2章 認知症は良くなることを知ってください

第3章 認知症とは、本当はどんな病気か?

第4章 コウノメソッドの基本

第5章 コウノメソッドによる治療の実際

第6章 認知症治療の金言

おわりに

付録 全国コウノメソッド実践医リスト

著者プロフィール

河野 和彦  【著】
こうの かずひこ

名古屋フォレストクリニック院長。医学博士。日本内科学会認定内科医、日本老年医学会認定老年病専門医・代議員、日本老年精神医学会専門医、IPA(International Psychogeriatric Association)会員。

1958年生まれ。82年、近畿大学医学部卒業、88年、名古屋大学大学院博士課程修了(医学博士)。名古屋大学医学部老年科講師、愛知厚生連海南病院老年科部長、共和病院老年科部長を経て、2009年に名古屋フォレストクリニックを開院。
2011年、読売新聞「病院の実力」認知症編で「初診者数日本一」と報道された。

30年以上にわたる経験をもとに、認知症の新しい治療体系「コウノメソッド」を確立。コウノメソッドを実践する全国の医療機関の数は2014年7月に200を超えた。
著書は『コウノメソッドでみる認知症治療』『コウノメソッドでみる認知症処方セレクション』(ともに日本医事新報社)ほか多数。