多縁社会

自分で選んだ縁で生きていく。

篠原 聡子著/空間研究所著/アサツー ディ・ケイ著
2015年8月28日 発売 在庫なし
定価 1,760円(税込)
ISBN:9784492045787 / サイズ:四六/並/304

想像してみてください。70歳の自分。
そばにいてくれる人は、いますか?


血縁・地縁・社縁が急速に失われつつある日本。
「無縁社会」という現実を前に、私たちになす術はないのだろうか。

希望はある。
「多縁」=「血縁・地縁・社縁ではとらえきれない、新しい縁」に基づいた、
自由で、豊かで、幸せな暮らしが、静かに、しかし着実に広がっている。

【本書で取り上げた事例】
・「2.5世帯住宅」という住まい方
・0歳から89歳まで、47人の他人が暮らす家
・子育てを助け合うシェアハウス
・2つの「ジモト」を持つ暮らし
・土地をシェアする商店街 等

核家族という「細分化しすぎた」住まい方を超えたこれらの暮らしは、
「無縁社会」への創造的対処法であり、日本の未来における希望でもある。
本書では綿密な取材に基づき、「多縁な暮らし」をレポートする。

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概要

2.5世帯住宅、シェアハウス、2拠点居住など、常識に囚われない11の暮らし方を紹介。そこで紡がれる豊かな「縁」の効能に迫る。

目次

第 1 章  すぐそこにある「無縁」のリスク
第 2 章  親族ネットワークの新しいあり方
第 3 章  進化する住まいのシェア
中間総括 「住まいのシェア」という現象
第 4 章  家のコミュニティ化、コミュニティの家化
第 5 章  家の一部を開いて、地域につながる
第 6 章  もう1つの「ジモト」をつくる
最終総括 「無縁社会」へのしなやかな対応策としての住まい方

著者プロフィール

篠原 聡子  【著】
しのはら さとこ

1958年千葉県生まれ。日本女子大学大学院修了後、香山アトリエを経て、空間研究所主宰。1997年から日本女子大学で教鞭を執り、現在、日本女子大学家政学部住居学科教授。
主な作品は、竹内医院(2010年・千葉県建築文化賞)、日本女子大学附属豊明幼稚園(2011年)、SHARE yaraicho(2012年・住まいの環境デザイン・アワード環境デザイン最優秀賞、2014年・日本建築学会賞)など。著書に、『変わる家族と変わる住まい』(共著、彰国社)、『住まいの境界を読む』(彰国社)、『おひとりハウス』(平凡社)などがある。

空間研究所  【著】
くうかんけんきゅうじょ

1986年設立。篠原聡子が主宰する建築設計事務所。
集合住宅や戸建て住宅をはじめ、医院、飲食店、幼稚園など、その業務は多岐にわたる。近年、シェアハウスなど新しいタイプのハウジングに取り組んでいる。

アサツー ディ・ケイ  【著】
あさつー でぃ・けい

21の国と地域に42の拠点を、日本国内に9の支社・オフィスを展開する総合広告会社。
近年では「コンシューマー・アクティベーション・カンパニー」をミッションとして掲げ、「消費者の心の中にブランドをどう位置づけるか」を超えて「消費者をどう動かすか=消費者をアクティベートする」へと進化した統合型コミュニケーションを実践している。