魂の退社

稲垣 えみ子著
2016年6月10日 発売
定価 1,540円(税込)
ISBN:9784492045947 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:212

「まっとうに会社で働く人が日本を支えている。それは本当にそうだと思う。

しかし、会社で働いていない人だって日本を支えている。

自営業の人たち、フリーランスで働く人たちは言うまでもない。

さらに、お金を稼いでいない人たち、たとえば専業主婦、仕事をやめた高齢者、何かの事情で働けない人、子どもだって、みんな日本を支えているんじゃないだろうか?

食事をつくる、掃除をする、孫と遊ぶ、何かを買う、近所の人にあいさつをする、だれかと友達になる、だれかに笑顔を見せる――世の中とは要するに「支え合い」である。

必ずしもお金が仲介しなくたって、支え合うことさえできればそこそこに生きていくことができるはずだ。

しかし会社で働いていると、そんなことは忘れてしまう。毎月給料が振り込まれることに慣れてしまうと、知らず知らずのうちに、まずお金を稼がなければ何も始められないかのように思い込み始める。

そして、高給をもらっている人間がエラいかのようにも思い始める。

だから、会社で働いていると、どうしても「もっと給料よこせ」という感覚になる。これは、どんな高給をもらっていても同じである。(中略)

しかし私は、もうその争いに意味を感じなくなってしまった」


(プロローグより)



そういう著者が選択したのは、会社を辞め、電気代200円で暮らす清貧生活だった。

しかし、著者はかつてないほど希望に満ちていると書く。日々が何より新しい。

それは「お金」や「会社」から自由になったことで得たものだ。

会社とは、お金とは、人生とは何かを問う。



笑って泣けて考えさせられて最後に元気が出る本!

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概要

「報道ステーション」「情熱大陸」で話題沸騰! 超人気コラムニスト(元朝日新聞編集委員)の笑って泣けて元気が出る初エッセイ。

目次

アフロにしたことと会社を辞めたことは関係ありますか

プロローグ 会社を辞めるということ

その1 それは安易な発言から始まった

その2 「飛ばされる」という財産

その3 「真っ白な灰」になったら卒業

その4 日本ってば「会社社会」だった!

その5 ブラック社員が作るニッポン

その6 そして今

エピローグ 無職とモテについて考察する

著者プロフィール

稲垣 えみ子  【著】
いながき えみこ

1965年、愛知県生まれ。一橋大学社会学部卒。朝日新聞社入社。大阪本社社会部、週刊朝日編集部などを経て論説委員、編集委員をつとめ、2016年1月退社。朝日新聞VS橋下徹氏の対立では大阪本社社会部デスクとして指揮をとり、その顛末を寄稿した月刊「Journalism」(朝日新聞出版)が注目を集めたほか、最近の朝日2大不祥事の後に朝日ブランド立て直しを目指して連載したコラムが一種異常な人気となり、テレビ出演などが相次いだ。その際、テレビ画面に映し出されたみごとなアフロヘアと肩書きのギャップがネット上で大きな話題となった。著書に『死に方が知りたくて』(PARCO出版、1995年)、『震災の朝から始まった』(朝日新聞社、1999年)、『アフロ記者が記者として書いてきたこと。退職したからこそ書けたこと。』(朝日新聞出版、2016年)がある。