アレルギー

私たちの体は世界の激変についていけない

テリーサ・マクフェイル著/坪子 理美訳
2024年8月28日 発売
定価 3,080円(税込)
ISBN:9784492047774 / サイズ:四六/並/528

増え続ける花粉症、小麦アレルギー、喘息、アトピー…
2030年には2人に1人がアレルギー患者に!


「犬や猫が人間に対してアレルギーを起こす」
「アレルギー患者がかかりにくい『がん』がある」
「ダニに刺されて肉アレルギーになることがある」
――気鋭の医療人類学者だから書けたアレルギー研究の最前線

新しいワクチン、新薬も続々登場!
現代社会を生き抜くための最重要知識を一冊に凝縮した決定版


・アレルギーはどれほど昔からあるのか? 
・アレルギーはひどくなっているのか? もしそうなら、その原因は何か?
・アレルギーは遺伝によるもの、環境によるもの、あるいは人間が生み出したものなのだろうか?
・アレルギーについて私たちができることは何か? 私たちは自分のアレルギーを「治せる」のか?

「深い調査に基づいて書かれた重要な一冊。……夢中になれる読書体験をもたらしてくれる」
――『ウォール・ストリート・ジャーナル』

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概要

アレルギーとは何か? どうすれば解決できるのか? 丹念な調査でアレルギーの歴史、現在、未来を医療人類学者が解き明かす決定版。

目次

はしがき 私たちを掻き乱すもの全て
プロローグ

第1部 診断
第1章 アレルギーとは何か――似て非なるものとの区別
第2章 アレルギー診断のしくみ――できることと、できないこと
第3章 アレルギーで溢れたこの世界――アレルギー性疾患の増加を測定する

第2部 理論
第4章 アレルギー体質――「正常な」免疫反応としてのアレルギー
第5章 自然のしくみ、絶不調
第6章 自業自得? 現代のライフスタイルとアレルギー

第3部 治療
第7章 苛立ちにつける薬――過去、現在、そして未来のアレルギー治療
第8章 急成長するアレルギー療法ビジネス
第9章 効果のある治療法とは? ベネフィットとリスクを秤に掛ける
第10章 アレルギーは社会問題でもある

エピローグ

謝辞
読書案内
原注
索引 

著者プロフィール

テリーサ・マクフェイル  【著】
てりーさ・まくふぇいる

医療人類学者であり元ジャーナリスト。スティーヴンス工科大学にて科学技術研究分野の准教授として、国際保健、生物医学、疾患についての研究・執筆を行う。カリフォルニア大学バークレー校およびカリフォルニア大学サンフランシスコ校で博士号を取得。

坪子 理美  【訳】
つぼこ さとみ

英日翻訳者。博士(理学)。東京大学大学院理学系研究科 生物科学専攻 博士課程修了。
訳書に『悪魔の細菌:超多剤耐性菌から夫を救った科学者の戦い』『カリコ博士のノーベル賞物語』(中央公論新社)、『クジラの海をゆく探究者〈ハンター〉たち:『白鯨』でひもとく海の自然史』『なぜ科学はストーリーを必要としているのか:ハリウッドに学んだ伝える技術』(慶應義塾大学出版会)、『CRISPR〈クリスパー〉ってなんだろう?:14歳からわかる遺伝子編集の倫理』(化学同人)など。
共著書に『遺伝子命名物語:名前に秘められた生物学のドラマ』(中公新書ラクレ、石井健一との共著)、寄稿書に『アカデミアを離れてみたら:博士、道なき道をゆく』(岩波書店)など。