「なぜ、ラジオが脳にとっていいのか。
それは映像による情報がなく、音声情報しか脳に届かないため、脳は得られない情報を補おうと働くからだ。……」 【本文より】
ケータイ、スマートフォン、テレビなど視覚情報ばかりに頼った"便利すぎる生活"が頭をボケさせるという視点から、頭を積極的に使い、脳を活性化する様々な生活方法を提案した本。
特にラジオを聴くことは、場面想像することにより、前頭前野はじめ脳全体を活性化する。テレビ漬けの人に比べ、老化防止でも大きな差がつく。便利さゆえの脳力低下におちいっている現代人、特に認知症、アルツハイマーのリスクにさらされている中高年にとって、思わず実行したくなる内容となっている。
序 章 現代型生活と脳機能低下 第1章 ラジオで脳を鍛える 第2章 読書で脳を鍛える 第3章 「活発な生活」で脳を鍛える 第4章 記憶の秘密と記憶力の鍛錬 第5章 左右の脳のバランスよく鍛える 付 録 究極の「脳を鍛える日常生活」
板倉 徹
いたくら とおる
和歌山県立医科大学学長,同脳神経外科教授.医学博士. 1946年生まれ.1970年和歌山県立医科大学卒業.同附属病院診療医,米国カリフォルニア工科大学生物学部門留学などを経て,1994年より和歌山県立医科大学脳神経外科教授.2010年より同学長.
この間,同附属病院院長,国際脳血管シンポジウム会長,世界神経科学会サテライトシンポジウム・オーガナイザーなども務める.日本脳神経外科学会専門医,日本神経心理学会理事,日本高次脳機能障害学会理事,日本脳卒中学会専門医.このほか神経成長再生移植研究会会長など多くの学会で要職を務め,様々な社会活動にも取り組んでいる.「落語と脳」についても研究中.
著書に『前頭葉:その機能とネットワーク』『側頭葉:その機能とネットワーク』(ブレーン出版),『定位脳手術入門』(医学書院),『戦国武将の脳』(津本陽と共著、東洋経済新報社)などがあるほか,日野原重明との共作CDに『若々しく脳を保つ生き方』(テイチクエンタテインメント)がある.