医学界の異端児が精神科医の真実に斬り込んだ1冊
「なぜこの薬が?」「誤診ではないか」――内科にはありえない「おかしな処方・診断」が多すぎる精神科。さらには、患者を苦しめる"名医"の裏技処方、病をこじらす心理療法、治療の見通しを語らずいつまでも投薬し続ける医師がはびこる。内科医・精神科医・産業医として他の医師が書いた処方箋・診断書を300通以上見てきた著者が明かす真実。誰も語らなかった「精神科医の選び方」も紹介。
あなたの心の病が
治らない理由がここにある!
「外科や内科の病気、たとえば外科なら骨折したとかケガをしたとか、内科なら糖尿病とか胃潰瘍といったものではこの薬を出して、こう経過を見てという、治療法がある程度標準化されていますし、まあ、誰でもそれなりに納得のいく評価基準があります。
ところが困ったことに精神科だけは事情が異なっていて、基本的な診断方法や治療方法が定まっていないのです。(中略)たとえば精神科医3人が同じ患者を診たら、ケースによっては3人とも違う診断・処方をしてしまう。そしてそういうことが稀でない。そのぐらいのばらつきがあるのです」(「はじめに」より)
第1章 私が見たデタラメな薬漬け医療 第2章 精神科医はうつ病を治せない!? 第3章 医療の落とし穴――治すどころか病を悪化させる 第4章 精神医療の病理――なぜ病気は治らないのか 第5章 産業医が見た過酷な現代社会 第6章 精神科医は「壁のない医師」であれ 第7章 誰もいわなかった精神科の選び方 終 章 あとがきに代えて