編集者コメント
信長の独創脳、秀吉の気配り脳、家康の忍耐脳、信玄の論理脳、謙信の直観脳……カリスマたちの卓越した脳構造の秘密とは? また、現代人がそうした“脳力”を鍛えるにはどうしたらいいのか?
戦国通の直木賞作家と、脳神経外科の第一人者が、存分に語りつくした異色対談。 限界突破の「ひらめき」を生む脳のリセット法、「成功の脳回路」の回し方……など、大不況をたくましく勝ちぬく知恵が満載です。
著者(津本陽)コメント
「板倉徹先生は本書において、私(津本陽)が語るさまざまの戦国武将について、その行動を裏づける脳の働きを詳しくご説明くださった。
そこに、私の知らない世界があった。板倉先生のお話はどのように展開するのであろうかと楽しみにしていたが、やはり思いがけない事実がさまざまあった。
武将の脳にわけいり、彼らがなぜ勝利を得たか、あるいはなぜ運命をわかつ戦に敗れたかを知るとき、新たな歴史観があらわれてくるのである」(本書「はじめに」より)
第一章 信長に学ぶ<その一> 第二章 信長に学ぶ<その二> 第三章 秀吉に学ぶ 第四章 家康に学ぶ 第五章 信玄に学ぶ 第六章 謙信に学ぶ 第七章 戦国群雄に学ぶ
津本 陽
つもと よう
作家。剣道三段。抜刀道五段。
1929年和歌山市生まれ。
旧制和歌山中学を経て、東北大学法学部卒業。
13年間のサラリーマン生活を経験の後、1966年 同人雑誌『バイキング』に参加。1978年、『深重の海』(新潮社)で第79回直木賞受賞。1995年、『夢のまた夢』(講談社・全4巻)で第29回吉川英治文学賞受賞。1997年、紫綬褒章受賞。2003年、旭日小綬章受賞。2005年、菊池寛賞受賞。
主な著作に『明治撃剣会』『柳生兵庫助』『弥陀の橋は』『名をこそ惜しめ』『大わらんじの男』(以上、文藝春秋)『覇王の夢』『椿と花水木』『異形の将軍 田中角栄の生涯』(以上、幻冬舎)『下天は夢か』(講談社)『巨眼の男 西郷隆盛』(新潮社)『武士道』(三笠書房)『商人坂本龍馬』(日本経済新聞社)など。
板倉 徹
いたくら とおる
1946年生まれ。
1970年和歌山県立医科大学卒業。
同附属病院診療医、米国カリフォルニア工科大学生物学部門留学などを経て、1994年より和歌山県立医科大学脳神経外科教授。2006年より公立大学法人和歌山県立医科大学理事、同附属病院院長。2008年から和歌山県立医科大学理事、同医学部長。 この間、国際脳血管シンポジウム会長、世界神経科学会サテライトシンポジウム・オーガナイザーなども務める。日本脳神経外科学会専門医、日本リハビリテーション学会認定臨床医、日本脳卒中学会専門医。このほか神経成長再生移植研究会会長など多くの学会で要職を務める。
著書に『ラジオは脳にきく』(東洋経済新報社)などがある。