いっきに学び直す世界史 第1巻【西洋史/古代・中世】

〈世界の原点を学ぶ教養編〉

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大久間 慶四郎原著/佐藤 優企画・監修・解説/山岸 良二編集/豊田 一穂執筆/鈴木 円執筆
2025年8月1日 発売
定価 2,200円(税込)
ISBN:9784492062067 / サイズ:A5/並/276

伝説の学習参考書『大学への世界史の要点』が、最新情報+全面改訂で「読みやすく」「わかりやすく」再登場!

佐藤優氏が40年以上、たえず読み返してきた「座右の書」であり「最高の基本書」であり「伝説の学習参考書」。
あの『大学への世界史の要点』の構成をもとに、読みやすく完全リライト。最新情報を加筆して新登場!

【特色1】「ストーリー」だから理解しやすい
・歴史の「流れ」を意識して、全編を通して新たに執筆
・個々の歴史事象だけでなく、「歴史の動き」がわかり「通史」が身につく

【特色2】「最新情報」に全面改訂
・執筆者が全編チェックし、「半世紀の歴史学の成果」を反映して新たに執筆
・「最新の内容」を盛り込んで原著を完全リニューアル

【特色3】「使える知識」が身につく
・通史からこぼれた民衆の歴史や事件の話題は〈深掘り解説〉〈教養コラム〉に満載、全99項目
・本物の教養として、社交にも即使える知識が身につく

さらに、豊富な「参考」解説と、「新規の図説・地図・写真」を大幅追加

各章の冒頭には、佐藤優氏と執筆者との読みどころ対談(全22ページ)を収録!
章ごとの注目ポイントから、現代につながる歴史の読み解き方、世界史学習の方法、「沖縄独立」「トランプ政権」「親ガチャ」まで、縦横に語り尽くします。

《きちんと説明できますか?》
◎「一神教(ユダヤ・キリスト教)」「古代ギリシア」「古代ローマ」
  ──欧米を動かす「3つの基本原理」はどう作られた?
◎カトリック教会と「教皇」の誕生
  ──世界でここまで影響力を持った理由は?
◎ウクライナ戦争の本質がわかるキエフ公国の歴史
  ──最低限知っておきたいウクライナとロシアがたどった基礎知識を解説

《グローバル化が進展した現在、ビジネスパーソンにとって世界史は必須の基礎知識》
〈「西洋史/古代・中世」は、歴史の基礎の基礎の学習だ。歴史学の原型は古代西洋史にある。
現在の世界の民主主義を見渡すと、古代ギリシアのポリス(都市国家)社会における民主政の末期に近づきつつあるように思われる。アテネ市民は好戦的な煽動政治家(デマゴーゴス)にあやつられて衆愚政(ポピュリズム)に陥り、力を失っていった。
翻って現在の世界を見てみると、多くの国々で民主主義の制度疲労が起き、衆愚政になってきていると感じる。
アメリカ・ファーストを唱えるトランプ大統領の再選、ヨーロッパ各地での極右政党の躍進といった現象から、これが見て取れる。
古代・中世の西洋史を日本人が学ぶ意義は、今も大いにあると思われる。〉
(佐藤優氏「本書を強く推薦する」より)

歴史ファンにも、いちから学び直すビジネスパーソンにも、いまいちばん面白く、役に立つ世界史の本です!

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概要

伝説の学習参考書『大学への世界史の要点』全面改訂! 第1巻は世界の原点を学ぶ教養編!

目次

本書を強く推薦する 佐藤優

第1章 原始社会と古代オリエント
佐藤優 特別対談「地政学的な視点で歴史を見る」
1 人類の発生と文化の発展
(1)人類の進化
(2)旧石器時代
2 新石器時代
(1)新石器時代の開始
(2)新石器文化の伝播
3 原始社会
(1)原始社会の構成
(2)人間集団の区分
4 オリエントの地理的環境と民族
(1)大河の恵みと乾燥地帯
(2)オリエントの民族と言語
5 都市国家から統一国家へ
(1)メソポタミア
(2)メソポタミアの発展 ほか
6 世界帝国の成立
(1)アッシリア世界帝国の成立
(2)アッシリア滅亡後の4国の対立
(3)アケメネス朝ペルシア帝国
7 地中海東岸の諸民族
(1)アラム人の活動 ほか
8 オリエントの文化
(1)オリエント文化 ほか

第2章 ヨーロッパの古典古代社会
佐藤優 特別対談「現代を知るにはギリシア・ローマの知識が必須」
1 エーゲ文明とギリシア人の移動
(1)エーゲ文明の概要
(2)エーゲ文明の展開
2 ポリスの成立と民主政の発展
(1)ポリス社会の成立
(2)ギリシア民主政の発展
(3)ギリシアの衰退
3 ヘレニズム時代
(1)マケドニア
(2)ヘレニズム世界
4 ギリシア文化
(1)宗教と思想
(2)文学と美術
(3)歴史学と自然科学
5 ローマの発展
(1)共和政ローマ
(2)共和政の変質
6 ローマ帝国の発展
(1)元首政
(2)専制君主政
7 ローマ文化
(1)ローマ文化の特色
(2)文学の隆盛
8 キリスト教の発展
(1)キリスト教の成立
(2)キリスト教の勝利

第3章 中世ヨーロッパの成立
佐藤優 特別対談「中世の歴史からアナロジカルに学ぶ」
1 ヨーロッパ世界の形成
(1)ゲルマン人の大移動
(2)西ヨーロッパ世界の成立
(3)東ヨーロッパ世界の成立
2 中世ヨーロッパ社会の成立
(1)封建社会の成立
(2)カトリック教会の発展

第4章 中世ヨーロッパの発展
佐藤優 特別対談「中世を知ることで「近代」の限界がわかる」
1 西ヨーロッパ中世世界の変容
(1)十字軍
(2)中世都市の発展
(3)封建社会の危機
2 中世ヨーロッパ諸国の発展
(1)イングランド 
(2)フランス
(3)ドイツ ほか
3 中世ヨーロッパの文化
(1)中世文化
(2)中世の学問・思想 ほか

著者プロフィール

大久間 慶四郎  【原著】
おおくま けいしろう

豊橋技術科学大学名誉教授。昭和3年生まれ。著書に『大学への世界史の要点』『大学への世界史問題集』(共に研文書院)などがある。

佐藤 優  【企画・監修・解説】
さとう まさる

作家、元外務省主任分析官。1960年、東京都生まれ。同志社大学大学院神学研究科修了。
2005年に発表した『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』(新潮社)で第59回毎日出版文化賞特別賞受賞。2006年に『自壊する帝国』(新潮社)で第5回新潮ドキュメント賞、第38回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
『読書の技法』(東洋経済新報社)、『獄中記』(岩波現代文庫)、『人に強くなる極意』(青春新書インテリジェンス)、『いま生きる「資本論」』(新潮社)、『宗教改革の物語』(角川書店)など多数の著書がある。

山岸 良二  【編集】
やまぎし りょうじ

昭和女子大学講師、東邦大学付属東邦中高等学校元教諭・現非常勤講師、習志野市文化財審議会会長。1951年、東京都生まれ。慶應義塾大学大学院修士課程修了。
専門は日本考古学。日本考古学協会全国理事を長年、務める。NHKラジオ「教養日本史・原始編」、NHKテレビ「週刊ブックレビュー」、日本テレビ「世界一受けたい授業」出演や全国での講演等で考古学の啓蒙に努め、近年は地元習志野市に縁の「日本騎兵の父・秋山好古大将」関係の講演も多い。『新版 入門者のための考古学教室』、『日本考古学の現在』(以上、同成社)、『日曜日の考古学』(東京堂出版)、『古代史の謎はどこまで解けたのか』(PHP新書)など多数の著書がある。

豊田 一穂  【執筆】
とよだ かずほ

市川中学校・市川高等学校元講師。独立研究者。1986年、静岡県生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。専門は北欧神話、中世アイスランド史。

鈴木 円  【執筆】
すずき まどか

昭和女子大学教授。1961年、兵庫県生まれ。東京大学文学部西洋古典学専修課程卒業。昭和女子大学付属昭和中学校・昭和高等学校国語科・社会科教諭、教頭を経て現職。専門は教育史、学校教育論、社会科教育。論文に「セネカの書簡88におけるリベラル・アーツ批判」(『昭和女子大学現代教育研究所紀要』)、「日本における「スパルタ教育」理解」「メンテスによるテレマコスの教育(『オデュッセイア』第1巻80行~324行)」「ポイニクス(『イリアス』第9巻434-605行)にみる教師像」(以上、『学苑』)などがある。