教養としての歴史問題

前川 一郎編著/倉橋 耕平著/呉座 勇一著/辻田 真佐憲著
2020年8月7日 発売
定価 1,980円(税込)
ISBN:9784492062135 / サイズ:四六/並/260

歴史問題の全体像を理解するための最良の書


歴史認識問題、歴史修正主義…、
なぜ「歴史」は炎上し、差別意識を助長するのか?

いま世界的な争点になっている歴史問題について、
歴史学だけではなく、社会学や国際政治の視点から、
その背景に何があるのかに迫る。

気鋭の研究者らによる憂国の書、書き下ろし!

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概要

世界中で炎上する「歴史認識問題」や「歴史修正主義」。その背景・構造を気鋭の学者陣が解き明した意欲作。

目次

第一章 「歴史」はどう狙われたのか?
第二章 植民地主義忘却の世界史
第三章 なぜ“加害”の歴史を問うことは難しいのか
第四章 「自虐史観」批判と対峙する
第五章 歴史に「物語」はなぜ必要か
第六章 座談会 「日本人」のための「歴史」をどう学び、どう教えるか

著者プロフィール

前川 一郎  【編著】
まえかわ いちろう

立命館大学・グローバル教養学部教授。専門はイギリス帝国主義、イギリス植民地史。著書に『『イギリス帝国と南アフリカ――南アフリカ連邦の形成』(ミネルヴァ書房、2006年)がある。

倉橋 耕平  【著】
くらはし こうへい

立命館大学ほか非常勤講師。専門は社会学。主な著書に『歴史修正主義とサブカルチャー -90年代保守言説のメディア文化』(青弓社)、共著に『ネット右翼とは何か』がある。

呉座 勇一  【著】
ござ ゆういち

国際日本文化研究センター助教。専門は日本中世史。主な著書に、40万部超のベストセラーとなった『応仁の乱』(中公新書、2016年)ほか、『一揆の原理』『陰謀の日本中世史』などがある。

辻田 真佐憲  【著】
つじた まさのり

作家、近現代研究者。慶應義塾大学文学部卒業。政治と文化芸術の関係を主なテーマに、著述、調査、評論多数。著書に『文部省の研究』(文春新書)、『日本の軍歌』(幻冬舎新書)、『古関裕而と昭和史』(文春新書)などがある。

訂正情報

『教養としての歴史問題』(2020年8月7日刊)におきまして、誤りがありました。62頁の〈厳しく詰め寄られた記者は女性である〉という記述は事実に誤りがありました。お詫びいたします。なお当該部分については、電子書籍版はすでに削除しています。印刷版では増刷の際に修正いたします。