米国経済「解体新書」
米国という巨大経済を構成し、動かし、進化させる「本質」について50の要因に分解。さらにその50要因を、米国経済を際立たせている「スピリット」「ダイナミズム」「システム」「マーケット」「ボトルネック」「クライシス」「チェンジ」という7つの大きなテーマを座標軸として設定し、50の要因の相互の関係について掴むことによって米国経済の構造と動態を明快に示したユニークな入門書。
グローバル経済を理解するための基礎知識を提供するとともに、巨大経済の強みと危機を大胆に抉り出した米国経済の「解体新書」。
序 章 米国経済の本質を読み解く「7つのキーワード」 第1章 米国経済の「スピリット」を知ろう 経済自由主義/アメリカンドリームとアメリカンコンセンサス /「小さな政府」神話/ニューエコノミー…… 第2章 米国経済の「ダイナミズム」はどこから来たか フロンティア国家/ビッグビジネス/イノベーション /ウォールストリート/チャリティ大国 第3章 米国経済の「システム」を理解する…… 連邦と州/ FRB/金融規制改革法/SOX法 /雇用・労働市場/セキュリティ大国 第4章 グローバル化した「マーケット」を読み解く 基軸通貨「USドル」/ハイブリッド型金融仲介/マエストロの市場との対話 /金融の大量破壊兵器/時価会計大国…… 第5章 米国経済の「ボトルネック」に迫る 「構造危機」と「政策危機」/連邦財政赤字 /格差・不均衡/ミンスキー・サイクル/グローバル・インバランス…… 第6章 米国経済の「クライシス」はなぜ生じたか 21世紀米国病/投資バブル/信認バブル/仕組みバブル /サブプライム国際金融危機/リーマンショック…… 第7章 米国経済の「チェンジ」の行方を見通す オバマ改革に課された真の命題/ニューエコノミーの拡大深化 /「日本化=停滞」リスクの克服/経済自由主義と経済民主主義……