援助じゃアフリカは発展しない

モヨ,D.著/小浜 裕久監訳
2010年7月30日 発売
定価 2,420円(税込)
ISBN:9784492211885 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:292


本書は劇薬である。


 

「援助は腐敗を助長させ、人々を貧困に陥れる。アフリカが貧しいのはまさに援助のせいだ」と言い切る著者は、ザンビア出身、ハーバードで修士号、オックスフォードで博士号をとり、世銀に2年、ゴールドマン・サックスで8年勤めた経験を持つ、女性エコノミスト。



「各国や国際機関がアフリカへの援助を、5年以内にやめる」というショック療法を提案するなど、「アンチ・ボノ(U2)」としてマスコミで一躍注目を浴びる存在となり、2009年5月発売のTIME誌では「世界で最も影響力のある100人」に選ばれた。



筆者の説を肯定するかどうかはともかく、手っ取り早く欧米での援助の論争の内容を知りたいむきにはお勧めできる知的読み物。また近年アフリカでますます存在感を増してきた中国にもかなりのページを割いている。


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概要

「援助は腐敗を助長させ、人々を貧困に陥れる。アフリカが貧しいのはまさに援助のせいだ」と言い切る著者は、ザンビア出身の女性エコノミスト。待望の、アフリカ人によるアフリカ発展論。

目次


第1部 援助が主役の世界
 第1章 援助の神話
 第2章 援助の略史
 第3章 援助は役立っていない
 第4章 経済成長の無言の殺し屋
第2部 援助がない世界
 第5章 援助依存モデルについてのラディカルな再考
 第6章 債券発行
 第7章 中国人は朋友なり
 第8章 貿易で経済発展
 第9章 貧者の銀行
 第10章 アフリカに真の開発を

著者プロフィール

ダンビサ・モヨ   【著者】
Dambisa Moyo

ザンビアの首都ルサカに生まれ、ザンビアで教育を受ける。1990年、大統領に対するクーデター未遂により大学が閉鎖されたのを機に渡米。世界銀行に2年間勤務した後、ハーバード大学で修士号、オックスフォード大学で経済学博士号を取得。その後ゴールドマン・サックスで8年間勤務し、「グローバル・エコノミスト&ストラテジスト」として活躍。

本書刊行後はTIME、Financial Times等数多くの活字 メディアにインタビューなどで登場するだけでなく、テレビ出演や講演もこなし、2009年5月のTIMEで「世界で最も影響力のある100人」に選ばれた。

小浜裕久   【監訳者】
こはま・ひろひさ

1949年 川崎市に生まれる.
1972年 慶應義塾大学経済学部卒業.
1974年 同大学院経済学研究科修士課程修了.
1974~87年 国際開発センター研究員、主任研究員.
現在 静岡県立大学国際関係学部教授(開発経済学、国際経済学)

【著書】
Lectures on Developing Economies -Japan's Experience and its Relevance, Tokyo: University of Tokyo Press, 1989(共著).
『経済発展論--日本の経験と発展途上国』東洋経済新報社、1993年(共著).
Industrial Policy in East Asia, Tokyo: Japan External Trade Organization, 1993(共編著).
『実証・国際経済入門』日本評論社、1995年(共著).
『ODAの経済学(第2版)』日本評論社、1998年
『アジアに学ぶ国際経済学』有斐閣、2001年(共著)
External Factors for Asian Development, Singapore: Institute of Southeast Asian Studies (ISEAS), 2003 (Editor).
『日本の国際貢献』勁草書房、2005年.
Industrial Development in Postwar Japan, London: Routledge, 2007.
『近代経済成長を求めて?開発経済学への招待』勁草書房、2007年(共著).ほか
【訳書】
世界銀行『有効な援助』(共訳),東洋経済新報社、2000年.
ウィリアム・イースタリー『エコノミスト 南の貧困と闘う』(共訳),東洋経済新報社、2003年.
ウィリアム・イースタリー『傲慢な援助』(共訳),東洋経済新報社、2009年.ほか