民主党の組織と政策

上神 貴佳編著/堤 英敬編著
2011年9月2日 発売
定価 4,950円(税込)
ISBN:9784492211953 / サイズ:サイズ:A5判/ページ数:288


はたして、民主党とはいかなる政党なのか。



党の発足から政権交代に至るまでの過程を、中央と地方の党組織、有権者、政策などのさまざまな側面から学術的に検討。その本質に迫る。



国家からも社会からも十分な資源を調達できなかった政党を、本書では「資源制約型政党」として概念化する。民主党は、まさしくそうした政党の事例である。厳しい環境が政党にいかなる影響を及ぼすのか、民主党の事例は現代の政党一般を理解するうえでも有益だと考える。

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概要

民主党とはいかなる政党なのか。その形成過程と組織、政策を分析し、民主党が抱える問題点を明らかにする。気鋭の若手研究者たちによる、実証的な政治学の分析手法に基づいた研究書。

目次


第1章 民主党の形成過程、組織と政策(上神貴佳・堤 英敬)
第2章 民主党における役職配分の制度化(濱本真輔)
第3章 選挙制度改革と民主党代表選出過程における紛争管理――新党が直面する構造問題(上神貴佳)
第4章 民主党地方組織の形成過程――香川県の場合(堤 英敬・森 道哉)
第5章 民主党地方組織と労働組合(森 正)
第6章 民主党支持率の成長と安定(前田幸男)
第7章 争点と政権交代(前田幸男)
第8章 民主党の政策――継続性と変化(堤 英敬・上神貴佳)

著者プロフィール

上神貴佳   [編著者]
うえかみ たかよし

高知大学人文学部准教授。1973年東京都生まれ。2002年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学。東京大学社会科学研究所助手等を経て現職。

主な著書・論文に「政権交代と政策過程――委任モデル再考」(『公共政策研究』、2010年)、「地方政治と議会内会派――多様な利益をつなぐ政治主体」(東大社研他編『希望をつなぐ――釜石からみた地域社会の未来』東京大学出版会、2009年)、「党首選出過程の民主化――自民党と民主党の比較検討」(『年報政治学』、2008年)等。

堤 英敬   [編著者]
つつみ ひでのり

香川大学法学部准教授。1972年大阪府生まれ。1999年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程退学。

主な著書・論文に『政権交代選挙の政治学』(共著、ミネルヴァ書房、2010年)、「選挙制度改革以降の日本における候補者個人投票」(『香川法学』、2009年)等。