「橋下徹」ニヒリズムの研究

森田 実著
2012年6月29日 発売
定価 1,650円(税込)
ISBN:9784492211991 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:164


「天佑」? それとも「奈落」? 彼は一体何者なのか。




「橋下徹」とは一体何者なのか。何を予期し、何を遂行し、何を具体化しようとしているのか。いかなる未来の到来を告げるものなのか。現在のような政治的混迷は戦後史上稀有のものであり、時代の転換点に立つなかで、橋下徹ほど多くのことを私たちに教えてくれる存在はない。



橋下徹の言葉の大胆さ、着眼点の斬新さを見るだけでも、彼がいかにして民心を把握することに新たな視点を持ち込み、負のマインドセット、虚無的心情を巧みにシステム化したかがわかる。橋下徹を知ることは単に一人の地方政治家を知るというにとどまらず、現在がいかに危険な地点かを異なる視野から見つめるのに役立つ。橋下徹は現代を読み解く回路であり、導きの糸である。彼の存在と向き合うことで、今なすべきことを知ることができる。



本書を通して、「橋下政治」の正体を明らかにし、「橋下政治」の分析を通して日本の政治の正体が解明され、日本国民が現代の政治にどう対処すべきかが明らかになっていく。戦後政治を独自の視座で観察し、透徹した言論を行ってきた著者による。橋下徹が大阪府知事に就任以来、著者による四年半にわたる調査と熟慮の成果となる一冊です。

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概要

「橋下徹」とは何者なのか。時代の転換点に立つなかで、彼ほど多くのことを私たちに教えてくれる存在はない。戦後政治を独自の視座で観察してきたベテラン評論家による透徹した洞察。

目次


はじめに――政を為すは人にあり
第1章 橋下政治に対する二つの相反する見方――善か悪か
第2章 『橋下語録』から読み解く橋下政治の異常性
第3章 「メディアが相手にしなくなったら自分は終了」(『橋下語録』)
第4章 『橋下語録』が物語る橋下徹氏の存在の意味
第5章 「大阪都」の根にある反中央・反東京・反権力の感情
第6章 橋下徹氏の巧妙な弁論術と政界操縦術――その限界
第7章 橋下徹氏の「国のかたち」論
第8章 毒舌、刺激的なきわどい独特の言葉で品性低きマスコミを取り込む
第9章 橋下徹氏の非常識発言が繰り返され拡大されるメカニズム
第10章 『橋下語録』から浮かび上がる橋下徹氏の政治論
終 章 新しい時代が求める指導者像

著者プロフィール

  森田 実
もりた・みのる

1932(昭和7)年静岡県伊東市生まれ.東京大学工学部卒業.日本評論社出版部長,『経済セミナー』編集長などを経て,1973年に政治評論家として独立.著作・論文を著す一方,テレビ・ラジオ・講演などで評論活動を行っている.

【森田実のホームページ】
URL:http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512
「森田実の言わねばならぬ」を毎日更新

【主な著作】
『森田実の言わねばならぬ 名言123選』(第三文明社,2012年2月刊)
『独立国日本のために 「脱アメリカ」だけが日本を救う』(KKベストセラーズ,2011年12月刊)
『建設産業復興論』(日刊建設工業新聞社,2009年10月刊)
『国家の貧困』(共著,日本文芸社,2009年9月刊)
『政治大恐慌 悪夢の政権交代』(ビジネス社,2008年12月刊)
『崩壊前夜 日本の危機』(日本文芸社,2008年10月刊)
『新公共事業必要論 港湾・空港の整備が日本を救う』(日本評論社,2008年10月刊)
『CURING JAPAN'S AMERICA ADDICTION』(CHIN MUSIC PRESS,2008年7月刊)
『脱アメリカで日本は必ず甦る』(日本文芸社,2008年2月刊)
『自民党の終焉 民主党が政権をとる日』(角川SSC新書,2007年10月刊)
『アメリカに使い捨てられる日本』(日本文芸社,2007年4月刊)
『水の時代を生きる』(水道産業新聞社 2006年12月刊)
『「小沢一郎」入門』(三笠書房,2006年10月刊)
『アメリカに食い尽くされる日本』(共著,日本文芸社,2006年7月刊)
『小泉政治全面批判』(日本評論社,2006年1月刊)
『公共事業必要論』(日本評論社,2004年6月刊)