新版 北朝鮮入門

金正恩体制の政治・経済・社会・国際関係

礒﨑 敦仁著/澤田 克己著
2017年1月13日 発売 在庫なし
定価 2,640円(税込)
ISBN:9784492212295 / サイズ:A5/並/320

2011年12月の金正日死去で始まった金正恩体制の北朝鮮は、
核・ミサイル開発の速度をそれまで以上に速めているように見える。
2016年1月には「初の水爆実験に成功した」と主張、
大陸間弾道ミサイル(ICBM)開発も進展している。
潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)も実戦配備に近づいている模様だ。

北朝鮮の核・ミサイル開発は、日本にとって直接の脅威となる。
国民的な関心の高い日本人拉致問題の解決も進んでいない。
日本の安全保障を考えるならば、北朝鮮を知ることは必要不可欠である。
隣国である以上、嫌いだから無視すればいいということにはならない。

本書では、何が問題なのかを知り、問題解決に近づけるために、
気鋭の研究者と新聞記者が、
金正恩体制、経済、社会、国際関係、核開発に至るまで、
日本人にとって理解不能に近い、謎に包まれる北朝鮮の全体像を
平易かつ網羅的に解説。

図表、用語解説、北朝鮮の憲法、関連年表、文献紹介など、
資料も充実しており、この一冊で北朝鮮のすべてがわかる!

商品を購入する

概要

気鋭の研究者と記者が、金正恩体制、経済、社会、国際関係、核開発に至るまで、謎に包まれる北朝鮮の全体像を平易かつ網羅的に解説。

目次

はじめに
北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の概要
北朝鮮の国旗・朝鮮労働党の党旗
北朝鮮の地図
第1章 金正恩時代の幕開け<新体制の北朝鮮>
第2章 王朝国家・北朝鮮<3代世襲小史>
第3章 なぜ拉致を認めたのか<日朝関係>
第4章 究極の格差社会<北朝鮮経済>
第5章 平壌ではやる韓流<北朝鮮社会>
第6章 体制が揺るがない理由<北朝鮮政治体制>
第7章 統一へのためらい<南北関係>
第8章 なぜ中国は北朝鮮をかばうのか<中朝関係>
第9章 核ミサイルの照準はどこか<米朝関係>
おわりに
用語解説
北朝鮮の憲法
朝鮮労働党規約
日朝平壌宣言
文献紹介
参考文献
関連年表

著者プロフィール

礒﨑 敦仁  【著】
いそざき あつひと

1975年東京都生まれ。慶應義塾大学商学部中退。在学中、上海師範大学で中国語を学ぶ。慶應義塾大学大学院修士課程修了後、ソウル大学大学院博士課程に留学。在中国日本国大使館専門調査員、外務省専門分析員、警察大学校専門講師、東京大学非常勤講師、ジョージワシントン大学客員研究員、ウッドロウ・ウィルソンセンター客員研究員を歴任。慶應義塾大学専任講師を経て2015年から現職。共編に『北朝鮮と人間の安全保障』(慶應義塾大学出版会、2009年)など。

澤田 克己  【著】
さわだ かつみ

1967年埼玉県生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。在学中、延世大学(ソウル)で韓国語を学ぶ。1991年毎日新聞社入社。政治部などを経てソウル特派員を計8年半、ジュネーブ特派員を4年。2015年から現職。2011~12年に神戸大学大学院客員教授、2016年から慶應義塾大学非常勤講師を兼任。著書に『「脱日」する韓国』(ユビキタスタジオ、2006年)、『韓国「反日」の真相』(文春新書、2015年、アジア・太平洋賞特別賞)。訳書に『天国の国境を越える』(東洋経済新報社、2013年)。