丹羽宇一郎 戦争の大問題

丹羽 宇一郎著
2017年8月4日 発売
定価 1,620円(税込)
ISBN:9784492212349 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:288

元中国大使、

国際ビジネスマンが魂を込めた

最初で最後の戦争論




敗者の歴史を学べ!



「戦争を知っている世代が政治の中枢にいるうちは心配ない。平和について議論する必要もない。だが、戦争を知らない世代が政治の中枢となったときはとても危ない」

(田中角栄)



本書は、歴史家や軍事評論家が書く戦争論ではなく、国際的な見識を持つ代表的なビジネスマンであり、中国をよく知る元中国大使の丹羽宇一郎氏が、軍事や戦争に対する本質的な疑問を、戦争体験者や軍事・安全保障の専門家にぶつけ、そこから得た知見と教訓をまとめたものです。

戦争の痛みも知らず、戦力の現実も知らないまま、気に入らない国は懲らしめろという勢いだけがよい意見にはリアリティがありません。私たちは、いまこそ戦争の真実を追ってみるべきです。その上でもう一度、日本の平和と防衛を考えてみるべきではないでしょうか。

日本人は72年間戦争をせずにきましたが、同時に戦争を知ろうとせずに過ごしてきました。あと10年もすれば戦争を知っている世代がいなくなるでしょう。私たちは戦争の語り部を失ってしまうのです。いまが最後のチャンスです。



■本書の3大特徴



1.戦場の真実がわかる



資料をもとに歴史家が書いた権威ある戦争研究の書籍とは違い、著者自ら、日中戦争・太平洋戦争で武器を手にした体験者を訪れ、専門家から見過ごされてきた多くの事実を聞いています。中国の広大な大地で、戦争末期の満州で、極寒のシベリアで、フィリピンの山中で、いったい何があったのか?



2.日本の防衛力の真実がわかる



日本が自ら戦争を仕掛けることはないでしょう。しかし、北朝鮮や中国が日本を攻撃しないとは言い切れません。戦争に巻き込まれる危険は常にあります。日本を守るのは誰でしょうか? 自衛隊でしょうか? 米軍でしょうか? 軍事・安全保障の専門家に聞いた、本当の日本の防衛力。



3.日本が目指すべき道がわかる



日本が目指すべきは世界中から尊敬される国です。世界を屈服させる強国ではありません。世界が感服するよい手本となる国です。戦争はしてはいけない。戦争から得られるものは何もない。戦争体験の教訓を学ぶことが、日本を再び戦争に導かない力となり、同時に世界に貢献できる手がかりとなるでしょう。

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概要

中国、満州、シベリア、フィリピン…で武器を手にした戦争体験者や軍事の専門家に聞いてわかった、教科書では学べない戦争の教訓。

目次

はじめに

序章 それでも戦争を選ぶのか
1 戦争は勝っても負けても無傷ではすまない
2 国家経営と企業経営

第1章 戦場の真実
1 人は人を殺せるか
2 言葉にできない想いを汲み取る
3 戦場は人を狂わせる
4 天皇陛下万歳と叫んで死んだ兵はわずか
5 明暗を分けた終戦後の収容所生活
6 戦後はいまだに終わっていない

第2章 戦争勃発の真実 なぜ戦争は起きるのか
1 負ける戦争をしてはならない
2 戦争とマスメディアの責任
3 新興国と覇権国の衝突
4 何のために戦争をするのか
5 いま日本が戦争をする危険はあるか

第3章 日本を取り巻く脅威の真実
1 日本にとっての脅威の変遷
2 中華民族の夢
3 北朝鮮の軍事力の実力
4 北朝鮮軍の自暴自棄こそ最大の脅威

第4章 安全保障と防衛力の真相
1 安全保障と防衛力を同一視して議論する日本人
2 自衛隊の実力
3 日米安保条約の真実
4 日本の安全保障は誰が考えているのか

第5章 日本は特別な国であれ
1 日本は世界の手本となれ
2 A級戦犯合祀と靖国問題
3 日本人は勇気を持って敗者の歴史を学べ
4 最も重要な抑止力は政治家の質である
5 いまの日本が採るべき選択肢

おわりに
本書でお話をうかがった方々
参考文献

著者プロフィール

丹羽 宇一郎  【著】
にわ ういちろう

1939年、愛知県生まれ。名古屋大学法学部を卒業後、伊藤忠商事に入社。1998年、社長に就任。1999年、約4000億円の不良資産を一括処理し、翌年度の決算で同社史上最高益(当時)を記録。2004年、会長に就任。内閣府経済財政諮問会議議員、内閣府地方分権改革推進委員会委員長、日本郵政取締役、国際連合世界食糧計画(WFP)協会会長などを歴任し、2010年、民間出身では初の中国大使に就任。現在、公益社団法人日本中国友好協会会長、早稲田大学特命教授、福井県立大学客員教授、伊藤忠商事名誉理事。著書に、『人は仕事で磨かれる』(文藝春秋)、『中国の大問題』『習近平はいったい何を考えているのか』(共にPHP研究所)など多数。