さらば!グローバル資本主義

「東京一極集中経済」からの決別

試し読み
森永 卓郎著/神山 典士著
2025年4月29日 発売
定価 1,650円(税込)
ISBN:9784492212615 / サイズ:四六/並/180

“崖っぷちニッポン”への提言!
「ガマンばかりしている日本人」へ、
これが森永卓郎、最期のメッセージだ!
緊急出版!書き下ろし原稿+逝去直前のインタビュー
渾身の書、ついに完成!

余命宣告を受けてから、忖度なしの活動を続けてきた森永卓郎が最期に到達した、日本人が生き抜くための〝答え〟とはーー?

つまらない仕事、満員電車、住宅ローン、物価高、上がらない賃金・・・
日本にイノベーションが生まれない要因は「東京一極集中」にあった!
日本衰退の原因「1985年の出来事」の真実など、満身創痍の森永卓郎が命をかけて「本当に伝えたかったこと」が詰まった一冊。

森永卓郎が最期に求めた理想社会(ユートピア)とは?
ステージ4のがん宣告を受けてから、森永卓郎は何を考えていたのか。
経済格差、地価バブル、産業の没落、蔓延する〝ブルシット・ジョブ〟……日本経済の衰退には歯止めが効かない。

現在の日本社会の行き詰まりや閉塞感の元凶は世界を覆うグローバル経済であり、この現状を打破するには資本主義と決別するしかない。
森永卓郎は余命宣告を受けてから、脱グローバル社会を目指し、「トカイナカ」と呼ばれるエリアで「一人社会実験」を決行していた。

本書は氏の最期の原稿と、亡くなる1カ月前に行ったインタビューをもとに構成された。

“資本主義の闇”に切り込んだ最期の著書!

「つまらない」「勝てない」「かっこ悪い」を捨てろ!
そこから本当の力が発揮できる。
本書が絶筆になるのは間違いない。
それでもこのことだけは言いたい。
生きているなら、真実を見極めよう!
生きているなら、自分の意志で「好き」と「嫌い」をはっきり言おう!
生きているなら、自分自身の幸せを追求しよう!
私の生きた証を、本書にすべて書き尽くします。 (まえがきより抜粋)

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概要

余命宣告を受けてから、森永卓郎は何を考えていたのか。資本主義の闇に切り込んだ最後の著書。

目次

まえがき
第1章:さらば、グローバル資本主義! マルクスも予言できなかった「人口一極集中の弊害」
第2章:「東京一極集中」は〝人災〟だ 「ヒト・モノ・カネ・情報」を中央に集めて、地方に分散するシステムへの疑問
第3章:日本の「ターニングポイント」、1985年 ~「日本衰退本格化」の真実~
第4章:日本の弱腰が招いた〝中心市街地空洞化〟 地方における「大規模店舗立地法」制定の弊害
第5章:好き/嫌いのスイッチを「オン」にして生きる
重要なのは「自分の幸せのイメージ」があるか
あとがき

著者プロフィール

森永 卓郎  【著】
もりなが たくろう

1957年東京都生まれ。経済アナリスト。専門はマクロ経済学、計量経済学、労働経済学、教育計画、オタク文化論など。
東京大学経済学部卒業後、日本専売公社、経済企画庁、UFJ総合研究所などを経て獨協大学経済学部教授。テレビ、ラジオ、講演、雑誌、著作などで経済をわかりやすく解説し、「モリタク」の愛称で人気を博す。
『年収300万円時代を生き抜く経済学』(光文社)では、「年収300万円時代」の到来をいち早く予測し、格差社会の現実を分析した。
2023年12月にステージ4のガンを公表し、その後も精力的に執筆活動を展開。『書いてはいけない――日本経済墜落の真相』(三五館シンシャ/フォレスト出版)など、多くのベストセラーを遺す。
2025年1月28日死去。

神山 典士  【著】
こうやま のりお

1960年埼玉県入間市生まれ。ノンフィクション作家。
埼玉県立川越高校を経て、信州大学人文学部心理学科卒業。『ライオンの夢 ――コンデ・コマ=前田光世伝』(小学館)で第3回21世紀国際ノンフィクション大賞(現・小学館ノンフィクション大賞)優秀賞を受賞し、1997年デビュー。『ピアノは友だち―― 奇跡のピアニスト辻井伸行の秘密』(講談社)は、2012年度青少年読書感想文全国コンクール課題図書に選定される。佐村河内守事件報道で第45回大宅壮一ノンフィクション賞、第21回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞大賞受賞。「異文化」「表現者」「アウトロー」「地方創生」をテーマに作品を描き続ける。
著書に『トカイナカに生きる』(文春新書)、『「我がまち」からの地方創生――分散型社会の生き方改革』(石破茂氏と共著、平凡社新書)など多数。
北斎サミットジャパン代表、埼玉トカイナカコンソーシアム代表。ふるさと大好き全国作文協議会事務局長。