原理原則を守ってほしい
[著者のコメント]
A玉を造った時に不良品として出るB玉は子供のころの遊び道具でした。
B玉は最後までB玉なのです。最近報道されている食品偽装、産地偽装は「B玉」を「A玉」に見せようとして利益を上げようとしているのです。
私自身も、かつて先頭になって「B玉」を「A玉」に見せる仕事をしていました。
だからこそ、品質管理、衛生管理、倫理感の重要性を皆さんに伝えたいのです。
卵は産卵農場と産卵日を知りたい
牛肉はスライスした日を知りたい
鮮魚は釣った日を知りたい
野菜は収穫した日を知りたい
この惣菜はどうやって造ったのか
この当たり前の事を何故、スーパーでは知ることが出来ないのかを皆さんと一緒に考えて見ませんか。
私の人生を書いています。この本を読むことで、スーパーでいい商品を見極める事が出来るように心から願っています。
60万部突破
「食品の裏側」に続くシリーズ第2弾!
「食品業界を知り尽くした男」が明かす、バックヤード&食品流通の舞台裏
[内容紹介]
・大手ハムメーカーに入社 →「肉のプロ」に
・コンビニ向け食品工場に出向 →「あらゆる食品の製造現場」を目撃・体験
・大手卵メーカーに転職 →「卵のプロ」に
・大手スーパーに転職 →「スーパーのプロ」に
・現在、某大手コンビニに在職 →「コンビニのプロ」に
こうして「食品業界の裏の裏」まで知り尽くした著者が明かす、スーパーの「日付偽装」「再加工」「使い回し」の実態には、驚きを隠せません。
「法律上、問題がない」という理由のもと、消費者の感覚ではとても許されないことを行っているスーパーが少なくないのです。
・売れ残ったマグロのサクは、翌日刺身にして再販売
・とんかつはカツ丼、うなぎの蒲焼きはうな丼にリサイクル
・賞味期限切れの食パンは、ラスクに再加工
・フルーツはカットして、2回、3回、使い回す
そういった「再加工」「使い回し」の問題とともに、
・開店早々、大量に並んでいる刺身は、いつ造ったもの?
・卵はなぜ、毎日同じ数だけ産まれるのに、特売日には10倍並ぶ?
・卵の賞味期限は、なぜどれも新しい?
といった「日付偽装」の問題まで、詳しく、わかりやすく解説しています。
「合法」「法律上、問題ない」という名のもと、スーパーではいったい何が行われているのか?
食品衛生法やJAS法といった法律は、いったい誰の味方なのか?
ぜひ本書を読み、安全でおいしい食品を選べる「スーパーの達人」になってください。
第1章 スーパーGメンが行く! 今日もスーパーでは「珍事件」が起こる 第2章 「賞味期限」はスーパーで勝手に決められる!? 第3章 お惣菜の実態 ──売れ残りでつくるのが当たり前!? 第4章 すべての偽装は「卵」に通じる 第5章 いいスーパー、ダメなスーパーの見分け方
河岸宏和
かわぎし ひろかず
1958年、北海道生まれ。帯広畜産大学を卒業後、農場から食卓までの品質管理を実践中。
これまでに経験した品質管理業務は、養鶏場、食肉処理場、ハム・ソーセージ工場、餃子・シュウマイ工場、コンビニエンスストア向け総菜工場、卵加工品工場、配送流通センター、スーパーマーケット厨房衛生管理など多数。
著書に『ビジュアル図解 食品工場のしくみ』(同文舘出版)などがある。