米国製エリートは本当にすごいのか?

佐々木 紀彦著
2011年7月8日 発売
定価 1,650円(税込)
ISBN:9784492223130 / サイズ:サイズ:四六判/ページ数:256


スタンフォードで見たエリートたちの真実



サンデル教授が大人気の日本。

米国留学ブームに沸く中国・韓国。

世界中で、ハーバード、スタンフォードなどトップ大学への需要が爆発している。



だが、われわれは米国のエリート教育とエリートたちについて多くを知らない。

「米国の一流大学は、どこがすごくて、どこが見掛け倒しなのか?」

「米国エリートたちのもつ、強みと弱みとは何か?」

「日本は彼らから何を学ぶべきで、何を学ぶべきでないのか?」



スタンフォードでの留学経験と記者としてのリサーチを元に エリートたちの生態を描く。



●著者からのコメント


 

よく「政治家のレベルは、国民のレベルに比例する」といわれます。

しかし、私はこの意見にはくみしません。

確かに、米国や英国は優秀なリーダーを生んでいますが、両国の国民が、日本に比べてそんなに優秀とは思えません。



では、なぜ両国の指導者のクオリティはこうも違うのでしょうか。

その答えは、「エリート育成システム」にあるのだと思います。

日本は、リーダーの出現を天に任せているため、優れたリーダーを継続的に生むことができないのです。



日本人にはポテンシャルが十分にあります。

大事なのは、エリートを選び出し、育て、 競争の中で、偽物のエリートをふるい落とすシステムです。

その新たなシステム作りにあたり、

米国のエリート教育は格好の教材となります。



新時代のエリートとなる人々、その育成に携わる人々が、本書から何かの示唆を得てくれれば、それに勝る喜びはありません。


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概要

スタンフォード大学院で学んだ著者が語る「米国エリート論」。アメリカ大学院の「エリート育成システム」によって、どんなエリートが生まれ、米国・世界をどう動かしているかを解説。

目次


第1章 米国の一流大学は本当にすごいのか?

第2章 世界から集うエリート学生の生態

第3章 経済・ビジネス:資本主義への愛と妄信

第4章 歴史:歴史が浅いからこそ、歴史にこだわる

第5章 国際政治・インテリジェンス:世界一視野の広い引きこもり

第6章 日本人エリートの未来

 

著者プロフィール

佐々木紀彦
ささき・のりひこ

1979年福岡県北九州市生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業後、東洋経済新報社で自動車、IT業界などを担当。2007年9月より休職し、スタンフォード大学大学院で修士号取得(国際政治経済専攻)。

09年7月より復職し、『週刊東洋経済』編集部に所属。「30歳の逆襲」「非ネイティブの英語術」「あなたは世界で戦えますか?」「世界VS中国」「2020年の世界と日本」「ストーリーで戦略を作ろう」「それでも円を信じますか」「グローバルエリートを育成せよ」などの特集を担当。