これが現時点での最終結論!
「この野菜にも放射能汚染があるのだろうか?」
「この肉は子どもに食べさせても大丈夫だろうか?」
「水は本当にもう安全なのか?」……。
福島原発事故以来、食品の放射能汚染を気にしながら生活してきました。「政府のいうことなど信じられない」と思っている人が多いけれども、では何が正しいのか?
本当に信頼できる各分野の専門家8人が吟味に吟味を重ねて徹底解説! 現時点で最も信頼できる放射能食品本の登場です。
01 野菜・米 02 肉・牛乳・乳製品 03 魚 04 食べ方・調理法 05 水 06 子ども・休職 07 暫定規制値 08 食品流通・産地表示・外食
野口邦和
のぐち くにかず
日本大学歯学部専任講師。理学博士。
専門は放射化学、放射線防護学、環境放射線学。東京教育大学大学院理学研究科修士課程修了。日本科学者会議エネルギー・原子力問題研究委員長。著書に『放射能のはなし』(新日本出版社)、『放射能汚染から家族を守る食べ方の安全マニュアル』(青春出版社)、『放射能からママと子どもを守る本』(法研)など多数。
伊藤伸彦
いとう のぶひこ
北里大学獣医学部教授(学部長)、獣医学博士。
東京農工大学農学部獣医学科卒業。専攻分野は環境放射線学、放射線生物学、獣医放射線学、獣医放射線治療学。大学卒業の翌年、獣医師として食肉検査に従事していたときに放射線取扱主任者(第1種、第2種)を取得。その後、東京都立アイソトープ総合研究所にて、地下・水中から出るラドンガスの濃度などを地震予知に活かすための環境放射線の測定や、放射性物質のトリチウム(三重水素)が人体にどう影響するかを測定する。北里大学では、飼育動物の放射線による画像診断や核医学(PET診断)、放射線治療を主導。また青森県六ヶ所村で、原子力施設の建設が始まった当初から、放射性物質の牧草地や畜産物への移行を調査している。
石丸 隆
いしまる たかし
東京海洋大学海洋科学部教授。農学博士。
1972年、東京大学農学部水産学科卒業。1977年、東京大学大学院農学系研究科水産学専門課程博士課程満期修了退学。日本学術振興会奨励研究員、東京大学海洋研究所助手などを経て現職。海洋プランクトンの生態学的研究のほか、放射線利用施設長(第1種放射線取扱主任者免状保有)として学内で実験・研究に使用する放射性同位元素の管理を担当している。
白石久二雄
しらいし くにお
独立行政法人放射線医学総合研究所・元内部被ばく評価室長。農学博士。
香川大学農学部食品学科卒業。北海道大学大学院農学研究科農芸化学博士課程修了。研究テーマは「放射性物質の食品と人体系における挙動と国民の内部被ばく研究」。著書に『福島原発事故 放射能と栄養』(ミヤオビパブリッシング)、訳本(小冊子)に『チェルノブイリ:放射能と栄養』がある。
三好弘一
みよし ひろかず
徳島大学アイソトープ総合センター准教授。工学博士。 徳島大学工学部卒業、同大学院工学研究科応用化学専攻修了、大阪大学大学院後期博士課程応用化学専攻単位取得満期退学。専門は放射線化学、ナノ材料、放射線安全管理学。日本放射線安全管理学会所属。
菅谷 昭
すげのや あきら
医師。松本市長。医学博士。
1943年生まれ。信州大学医学部卒業後、甲状腺疾患の専門医として活躍。1996年にチェルノブイリ原発事故後の被災地の医療支援活動のため、ベラルーシ共和国にわたる。首都ミンスクの国立甲状腺ガンセンター、高度汚染地域のゴメリの州立ガンセンターなどで小児甲状腺ガンの外科治療を中心に5年半の医療活動を行う。帰国後、長野県衛生部長を経て2004年に松本市長に就任。現在2期目。著書に『子どもたちを放射能から守るために』(亜紀書房)、『新版チェルノブイリ診療記』(新潮文庫)などがある。
山口英昌
やまぐち ひでまさ
美作大学大学院教授。1942年生まれ。工学博士。
大阪市立大学大学院工学研究科博士課程修了、アレキサンダー・フォン・フンボルト財団(ドイツ)および米国ニューヨーク州立大学博士研究員、大阪市立大学原子力基礎研究所助手、大阪市立大学大学院生活科学研究科教授を経て、2006年、美作大学大学院生活科学研究科教授。専門分野は食環境科学、食安全科学。
河岸宏和
かわぎし ひろかず
1958年、北海道生まれ。帯広畜産大学を卒業後、食品業界で品質管理、衛生管理を担当。
著書に『スーパーの裏側』(東洋経済新報社)、『“食の安全”はどこまで信用できるのか』(アスキー新書)、『ビジュアル図解食品工場の点検と監査』(同文舘出版)、『ビジュアル図解食品工場の品質管理』(同文舘出版)、『食品販売の衛生と危機管理がよ?くわかる本』(秀和システム)ほか多数。