【内容紹介】
厳正で怖い役所、社会正義を守るための組織――
私たちがそう思い描いていた税務署の実態は、「不公平」の温床だった……!!
税金を徴収する組織が率先して税金を無駄にしている現実。
この本を読んでもあなたは増税を許せますか?
■税務調査は不公平■
適正・公平な課税を実現すべき税務調査。
その理念は、
「正直者には尊敬の的、悪徳者には畏怖の的」。
しかし、現場の税務職員が
「国の税収が足りないから、追加で税金をとる」
と勘違いしてしまっていたとしたら……
上司から、
「最低でも年収の3倍の税金をとって来るべきだ」
と言われたら……
そんな現実が、「お土産」つき、ゴネ得の税務調査の横行に繋がっています。
■税務署の人事は不公平■
手厚すぎる研修制度(有給)。
税金で作った施設で合コン。
社会人になっても勤務中に運動会を開催できる恵まれた環境。
卒業アルバムまでつくり終えたら同期の絆は磐石。
ただし、ゼミのレベルは低く、テスト問題は前バラシ、
簿記2級合格を至上命題とする程度の研修で、実力が身につくかは疑問です。
■OB税理士と試験組税理士は不公平■
税務職員は23年税務署に勤務し、指定研修を修了すると、
税理士試験免除で税理士になれる。なぜなら、
「税務職員は他の国家公務員と異なり、天下りなどの制度が特に設けられていない」から?
OB税理士になれるならば、わざわざ苦労をして試験で税理士になるなんてばからしい。
そう思う税務職員志望者がいたとしても仕方のないことです。
■税務職員と民間人は不公平■
年収1000万に匹敵する職場、それが税務署です。
家賃数千円で東京は荻窪に9畳の住居、
定時退社はあたりまえで、ライフワークバランスも充実。
税法に明るくなくても問題なし。
そんな彼らの生活を、我々納税者が支えています。
不公平な実態に失望して税務署を退官した私の実体験を綴るこの本が、
税金のあるべき姿をとらえなおすきっかけになることを願っています。
第1章 税務調査は不公平 第2章 税務署の人事は不公平 第3章 OB税理士と試験組税理士は不公平 第4章 税務職員と民間人は不公平