著者からのコメント
大卒無業者21.3%という象徴的なデータが物語るように、 大学、あるいは高校等を卒業しても就職しない人が急増している。 その背景は景気低迷の中で企業が採用を手控えている、という話では全くない。
ジョブマッチングの仕組みから、高校、大学という教育現場に至るまで、 様々な構造問題がその背景・原因として横たわっている。 この状況の中で、個人は、教育現場は、そして国は何をすべきなのか。
本書は、今起きている現実を、各方面への取材を通して浮き彫りにし、 就職・教育の構造変革にむけての提言を試みたものである。
第1章 新卒神話の崩壊 第2章 就業観なきままの漂流 第3章 格闘する現場から 第4章 自分の世界を選ぶ二〇代 第5章 若者たちを襲う難問 提 言 新卒無業を超えて―新しい社会のしくみ