経営者にとって本当に役立つミクロ経済学とは何かという視点から構成されたミクロ経済学の教科書。ミクロ経済学の基礎はもちろん、不確実性、情報、インセンティブ、ゲームといった最新のミクロ経済学のツールを使って、経営に関するさまざまな問題を実践的に解決するための思考方法を学ぶ。
ゲーム理論の先駆者として有名なクレプス教授による、スタンフォード大学MBAコースの講義をもとに作られた教科書。GM、フォード、GE、アップル、ユナイテッド航空などのケーススタディをふんだんに用いながら、マネージャーにとって本当に役に立つミクロ経済学を、基礎から最もホットなテーマまで学ぶ。
第I巻では、マネジメントに携わる人たちがミクロ経済学を学ぶことの意義を説く導入(第1章)から供給・需要、限界概念、需要関数(第2~4章)、消費者行動と企業の価格・流通戦略(第5~7章)、費用概念と企業の費用関数(第8~10章)、競争的市場メカニズムとその効率性(第11~12章)、課税・補助金等が市場に及ぼす影響(第13章)、外部性の問題(第14章)といった、どちらかといえば伝統的なミクロ経済学の領域を、「経験曲線」や「総合的品質管理(TQM)」などといった現実の事例や経営の諸機能と関連づけながら学んでいく。
ここでは、本書を読み進めていくうえで必要なExcelのスプレッドシート、および各章末にある練習問題のヒントおよび解答(各章の担当訳者がStudent’s Companionを参考にしながら執筆)を掲載している。
第1章 経営者のためのミクロ経済学とは? 第2章 供給と需要 第3章 限界分析 第4章 需要関数 第5章 消費者行動のモデリング 第6章 流通チャネルと二重マージンの問題 第7章 価格差別(と消費者余剰の吸収) 第8章 平均費用と限界費用 第9章 生産技術と費用最小化 第10章 生産期間と生産費 第11章 完全競争企業と完全競争 第12章 市場の効率性 第13章 市場介入:課税、補助金、管理価格、および数量割当 第14章 外部性