弱者として遠ざけるのか、読んで一歩近づくのか?
新たな現場取材により障害者就労の章を書き下ろし、制度改正も反映した待望の増補改訂版。
障害者福祉は本当に障害者本人のニーズに合っているのか? 子どもを自立させることをためらう親、設備は立派だかニーズにこたえきれていない施設、社会とのギャップが大きい養護学校など、障害者福祉はさまざまな矛盾を抱えている。
同情や単純な善悪論から脱し、経済学の冷静な視点から、障害者を含めたすべての人が能力を最大限に発揮できる社会のあり方を提言し、第49回日経・経済図書文化賞受賞した『障害者の経済学』(2006年)の増補改訂版。
序 章 なぜ『障害者の経済学』なのか 第1章 障害者問題がわかりにくい理由 第2章 「転ばぬ先の杖」というルール 第3章 親は唯一の理解者か 第4章 障害者差別を考える 第5章 施設は解体すべきか 第6章 養護学校はどこへ行く 第7章 障害者は働くべきか 第8章 障害者の暮らしを考える 第9章 障害者就労の現状と課題 終 章 障害者は社会を映す鏡