マクロ経済学の
スタンダード・テキストの最新版
1992年の刊行以来、世界的なマクロ経済学のスタンダード・テキストとして定評を確立した中級レベルテキストの最新版。
教科書として、マクロ経済学の基本モデルや最新の研究成果を織り込んでいることに加えて、第3版では、総需要と総供給の「動学モデル」が学部学生向けのレベルで導入されたことが最大の特徴である。
詳細すぎるとして上級レベルのテキストや研究レベルで扱われてきた動学モデルの本質の部分を、マンキューは単純かつ厳密な形でテキストに取り込み、初めて学部生を対象として眼前に示している。
『マンキュー マクロ経済学 I-入門篇』の読了者だけでなく、他の経済学テキストで入門レベルのマクロ経済学を学んだ読者にも、上級レベルのテキストへの架け橋として本書を勉強することは非常に有用な内容となっている。
第1部 成長理論:超長期の経済 第1章 経済成長1):資本蓄積と人口成長 第2章 経済成長1)1):技術・実証・政策 第2部 マクロ経済政策論争 第3章 安定化政策 第4章 政府負債と財政赤字 第3部 マクロ経済学のさらなるミクロ的基礎 第5章 消費 第6章 投資 第7章 貨幣供給、貨幣需要と銀行システム 第8章 総需要と総供給の動学モデル 終 章 わかっていること、いないこと 【I 入門篇 目次】 第1部 イントロダクション 第1章 科学としてのマクロ経済学 第2章 マクロ経済学のデータ 第2部 古典派理論:長期の経済 第3章 国民所得:どこから来てどこへ行くのか 第4章 貨幣とインフレーション 第5章 開放経済 第6章 失業 第3部 景気循環理論:短期の経済 第7章 景気変動へのイントロダクション 第8章 総需要I:IS-LMモデルの構築 第9章 総需要II:IS-LMモデルの応用 第10章 開放経済再訪:マンデル=フレミング・モデル と為替相場制度 第11章 総供給およびインフレーションと失業の短期的 トレードオフ
N・グレゴリー・マンキュー
N.Gregory Mankiw
ハーバード大学経済学部教授。1958年生まれ。1980年プリンストン大学を卒業。1984年MITで博士号を取得ののち、1987年29歳の若さでハーバード大学教授に就任。米大統領経済諮問委員会(CEA)委員長を経て、現在に至る。
研究分野は、価格硬直性、消費者行動、金融市場、財政金融政策、経済成長など広範囲に及ぶ。
【訳者】足立英之
あだち ひでゆき
1940年広島県生まれ。1963年神戸大学経済学部卒業。1970年ロチェスター大学Ph.D.現在、尾道大学学長。
地主敏樹
ぢぬし としき
1959年兵庫県生まれ。1981年神戸大学経済学部卒業。1989年ハーバード大学Ph.D.現在、神戸大学大学院経済学研究科教授。
中谷 武
なかたに たけし
1948年兵庫県生まれ。1971年神戸大学経済学部卒業。1994年神戸大学経済学博士。現在、流通科学大学情報学部教授。
柳川 隆
やながわ たかし
1959年大阪府生まれ。1984年香川大学経済学部卒業。1993年ノースカロライナ大学Ph.D.現在、神戸大学大学院経済学研究科科教授。