「ダイエットは明日から」「仕事をつい先延ばし」
後悔するのをわかっていて目の前の快楽になびいてしまう、人間の本能とも言える選択のクセのメカニズムが、行動経済学と心理学によって解き明かされます。
「夏休みの宿題を後回しにする人は、喫煙・ギャンブル・飲酒の習慣があり、借金があって太っている確率が高い!」といった驚きの分析結果などを示しながら、ダメな自分を賢く誘導する方法や、喫煙・肥満・多重債務などの社会問題を解決する手立ても示します。
「自滅する選択」のメカニズムを説き明かし、改善策と対応策を考えだすための一冊です。
第1章 なぜ太っている人は借金をするのか? 第2章 せっかちさは変わる 第3章 不本意な選択のメカニズム 第4章 分裂する自己の自制問題 第5章 借金・肥満・ギャンブルに見る自滅選択 第6章 自制する知恵と手立て
第55回日経・経済図書文化賞を受賞しました
池田新介
いけだ・しんすけ
1957年大阪生まれ,大阪大学社会経済研究所教授.行動経済学会会長,雑誌『行動経済学』編集委員.神戸大学経営学部卒業,大阪大学博士(経済学).神戸大学経営学部助教授,大阪大学経済学部助教授を経て現職.
国際誌International Economic Review, Journal of Finance, Journal of Health Economics, Journal of International Economics, Journal of Monetary Economics, などに論文多数.共編に『現代経済学の潮流2010』東洋経済新報社など.