学部1年生の授業から使える
ゲーム理論の基礎知識なしでもOK
ミクロ経済学を学ぶために、教室での実験実習のやり方を全面的に取り入れた初めての教科書。各概念に対応した30以上の実験を網羅的に紹介する。
家計行動や企業行動に関する実験も紹介しており、授業の最初から実験を取り入れられるよう、配慮している。ミクロ経済学を楽しく学びたい人、学生の関心をより引き出したいと考える熱意ある教員のための入門テキスト。
本書で取り上げる実験一覧 ・自給自足経済の実験 ・南北での物々交換の実験 ・生産可能性フロンティアと限界代替率逓減に関する実験 ・利潤最大化に関する実験 ・ピット・マーケットの実験 ・ダブル・オークションの実験 ・情報公開があるピット・マーケットの実験 ・需要や供給がシフトするダブル・オークションの実験 ・独占に関する実験 ・複占に関する実験 ・ベルトラン競争の実験 ・立地選択に関する実験 ・需要曲線の導出と弾力性 ・賃金と労働供給:代替効果と所得効果 ・アレのパラドクスに関する実験 ・危険に対する態度に関する実験 ・損失回避性に関する実験 ・時間整合性に関する実験 ・割引率の測定に関する実験 ・逆選抜実験 ・モラルハザード実験 ・シグナリング実験 ・スクリーニング実験 ・独立・私的価値オークションの実験 ・共通価値オークションと勝者の呪いに関する実験 ・資産の価格バブルに関する実験 ・情報カスケードと合理的群衆行動に関する実験 ・市場における情報の効率性に関する実験 ・完全予見均衡への収束に関する実験 ・コースの定理に関する実験 ・排出権取引の実験 ・公共財自発的供給メカニズムの実験 ・罰則を与える機会のある公共財自発的供給メカニズムの実験 ・共有資源財に関する実験
小川一仁
おがわ かずひと
関西大学社会学部社会システムデザイン専攻准教授。京都大学経済学部卒。博士(経済学)。広島市立大学国際学部講師などを経て現職。共著に『進化経済学の諸潮流』(日本経済評論社)、共訳書にギンタス『ゲーム理論による社会科学の統合』(NTT出版)、スティグリッツ『オークションの人間行動学』(日経BP社)など。
川越敏司
かわごえ としじ
公立はこだて未来大学システム情報科学部複雑系知能学科教授。福島大学経済学部卒。博士(経済学)。埼玉大学社会環境設計学科助手を経て現職。著書に『実験経済学』(東京大学出版会)、『行動ゲーム理論入門』(NTT出版)、訳書にブラムス『旧約聖書のゲーム理論』(東洋経済新報社)、ギルボア『意思決定理論入門』(NTT出版)など。
佐々木俊一郎
ささき しゅんいちろう
近畿大学経済学部総合経済政策学科准教授。慶應義塾大学大学院政策メディア研究科後期博士課程修了。博士(学術)。大阪大学社会経済研究所特任研究員、名古屋商科大学専任講師、同准教授を経て現職。訳書にギンタス『ゲーム理論による社会科学の統合』(NTT出版)、ギルボア『意思決定理論入門』(NTT出版)など。