無形資産が経済を支配する

資本のない資本主義の正体

試し読み
ジョナサン・ハスケル著/スティアン・ウェストレイク著/山形 浩生訳
2020年1月17日 発売
定価 3,080円(税込)
ISBN:9784492315248 / サイズ:四六/上/400

GAFAが台頭する中、無形投資の増大は生産性や格差にどのような影響をもたらすのか?
企業・投資家・銀行・政府はどのように対応すべきか?
有形資産とは異なる無形資産の4つの特徴とは何か?

これまで計測できなかった無形資産の全貌を、初めて包括的に分析した画期的名著
『フィナンシャル・タイムズ』ベスト経済書

【推薦の言葉】
「世界経済最大のトレンド『無形資産』を理解したければ、本書を読むべきだ」――ビル・ゲイツ

【無形資産の一例】
・スターバックスの店舗マニュアル
・アップルのデザインとソフトウェア
・コカ・コーラの製法とブランド
・マイクロソフトの研究開発と研修
・グーグルのアルゴリズム
・ウーバーの運転手ネットワーク

商品を購入する

概要

企業投資がソフトウェアや研究開発等の無形資産にシフトする中、企業や政府は何をすべきか? 気鋭の経済学者が分析・提言する。

目次

第1章 無形資産の台頭で何が変わるのか?

第Ⅰ部 無形経済の台頭
第2章 姿を消す資本
第3章 無形投資の計測
第4章 無形投資はどこが違うのか?:無形資産の4S

第Ⅱ部 無形経済台頭の影響
第5章 無形資産、投資、生産性、長期停滞
題6章 無形資産と格差の増大
第7章 無形資産のためのインフラと、無形インフラ
第8章 無形経済への投資資金という課題
第9章 無形経済での競争、経営、投資
第10章 無形経済での公共政策
第11章 無形経済はこの先どこに向かうのか?

著者プロフィール

ジョナサン・ハスケル  【著】
じょなさん・はすける

インペリアル・カレッジ・ビジネススクール経済学教授。スティアン・ウェストレイクと2017年インディゴ賞を共同受賞した。

スティアン・ウェストレイク  【著】
すてぃあん・うぇすとれいく

イギリス全国イノベーション財団ネスタ・シニアフェロー。ジョナサン・ハスケルと2017年インディゴ賞を共同受賞した。

山形 浩生  【訳】
やまがた ひろお

評論家、翻訳家。東京大学大学院工学系研究科都市工学科およびマサチューセッツ工科大学不動産センター修士課程修了。開発援助コンサルタント。コンピュータ、経済、脳科学からSFまで幅広い分野で翻訳と執筆を手がける。著書に『新教養主義宣言』ほか。訳書にピケティ『21世紀の資本』、クルーグマン『クルーグマン教授の経済入門』、スノーデン『スノーデン 独白』、バナジー&デュフロ『貧乏人の経済学』ほか多数。