ナラティブ経済学

経済予測の全く新しい考え方

ロバート・J・シラー著/山形 浩生訳
2021年7月30日 発売
定価 3,080円(税込)
ISBN:9784492315330 / サイズ:四六/上/496

人々の語る物語がいかに経済を動かすかを分析した画期的な本。

世界を変えるニューテクノロジーに取り残されるわけにはいかない(ビットコイン)
ニューテクノロジーは雇用を破壊する(AI)
チューリップが売れるには合理的な理由がある(登記バブル)
住宅価格は決して下がらない(不動産バブル)

ある物語は根拠なき熱狂となって人々の信念を変え、人々の行動を変えて、マクロ経済を大きく動かしてきた。

どうしてあるナラティブだけが繰り返されて、人口に膾炙していくのか?
ナラティブはどのようなメカニズムで、通説化し、人々の心をとらえるのか?
過去に語られてきた、有名なナラティブとはどのようなものか?
脳科学的に、人々はなぜそうしたナラティブを創り出したがるのか?

アニマルスピリット、それでも金融は素晴らしい、不道徳な見えざる手、と、現実経済を理解する上で
深い洞察を示してきたノーベル賞経済学者が、新しい経済学の方向を示す。

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概要

あなたの経済の見方がガラリと変わる!人々が紡ぎ出す「ナラティブ」(お話)が経済を動かす様子をビビットに描き出した渾身作。

目次

はじめに ナラティブ経済学とは何か

1部 ナラティブ経済学の始まり

1 ビットコインのナラティブ
2 一致性の冒険
3 感染、群れ、合流
4 なぜ一部のナラティブが流行るのか
5 ラッファー曲線とルービックキューブの大流行
6 経済ナラティブのヴァイラル性に関する様々な証拠

2部 ナラティブ経済学の基礎

7 因果性とナラティブ群
8 ナラティブ経済学の7つの主張

3部 繰り返される経済ナラティブ

9 反復と変異
10 パニックと不安
11 倹約VS顕示的消費
12 金本位制VS金銀両本位性
13 労働節約機械が多くの職を奪う
14 オートメーションとAIがほとんどの職を奪う
15 不動産バブルとその崩壊
16 株式市場のバブル
17 ボイコット、不当利益、邪悪な企業
18 賃金物価スパイラルと邪悪な労働組合

4部 ナラティブ経済学の将来

19 未来のナラティブ、未来の研究

著者プロフィール

ロバート・J・シラー  【著】
ろばーと・J・しらー

イェール大学スターリング経済学教授。1972年にMITで経済学のPh.D.を取得。「資産価格の実証分析」を評価され、2013年にノーベル経済学賞を受賞。2000年に刊行された『投機バブル根拠なき熱狂』は、アメリカのITバブル崩壊を予言した書としてベストセラーとなった。同じくノーベル経済学賞を受賞(2001年)したジョージ・A・アカロフとの共著『アニマルスピリット』も、サブプライムローンに端を発する金融危機を理解する書物としてベストセラーとなった。著書に『それでも金融はすばらしい』『不道徳な見えざる手』(アカロフとの共著)など。


山形 浩生  【訳】
やまがた ひろお

評論家、翻訳家。東京大学大学院工学系研究科都市工学科およびマサチューセッツ工科大学不動産センター修士課程修了。開発援助コンサルタント。コンピュータ、経済、脳科学からSFまで幅広い分野で翻訳と執筆を手がける。著書に『新教養主義宣言』ほか。訳書に『超訳ケインズ「一般理論」』、ピケティ『21世紀の資本』、クルーグマン『クルーグマン教授の経済入門』、スノーデン『スノーデン 独白』、バナジー&デュフロ『貧乏人の経済学』、ハスケル&ウエストレイク『無形資産が経済を支配する』ほか多数。