実践 医療現場の行動経済学

すれ違いの解消法

大竹 文雄編著/平井 啓編著
2022年4月22日 発売
定価 2,640円(税込)
ISBN:9784492315439 / サイズ:四六/並/306

「感染症対策で手指消毒してもらうには?」
「市民にもっと健診を受診してもらうには?」
「臓器提供の意思表示をする人を増やすには?」
「看護の現場で内服事故を防ぐには?」
「メンタルヘルスのことで専門医を受診させるには?」

臨床現場・公衆衛生の現場でどのように行動経済学が活用されているのか?
「ナッジ」(より良い選択をするための選択肢や表現方法の工夫)を適切に使うための実践例を多数紹介

医療関係者、患者、企業、自治体関係者絶賛
ロングセラー『医療現場の行動経済学』待望の続編





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概要

医療関係者から大きな注目を浴びた『医療現場の行動経済学』の待望の実践編。臨床や公衆衛生の現場のさまざまな実践例を多数紹介。

目次

[主要目次]
第1部 「行動経済学を使う」とは
第1章 巻頭インタビュー『医療現場の行動経済学』は、臨床医にとって本当に役立つのか?
第2章 行動経済学・ナッジの解説
第3章 インフォームド・コンセントをナッジする!?

第2部 行動経済学を医療の実践にどう使うか
第4章 新型コロナウイルス感染症対策の行動経済学
第5章 感染症対策としての手指消毒
第6章 HPVワクチンを本来の接種状況に戻すためのストラテジーの開発
第7章 選択アーキテクトとナッジを活用する国を挙げての肝臓病対策の秘策
第8章 SMSを用いたナッジによる特定健診受診勧奨
第9章 臓器提供意思表示促進のためのナッジメッセージの開発
第10章 自分のペースで今後の医療・ケアを話し合うための人生会議
第11章 アレルギー性疾患の治療における行動経済学
第12章 非感染性疾患における行動経済学
第13章 内服投与事故のプロセスと解決するためのナッジ
第14章 メンタルヘルスケア受診・受療行動促進のためのナッジ

著者プロフィール

大竹 文雄  【編著】
おおたけ ふみお

1961年京都府生まれ。1983年京都大学経済学部卒業、1985年大阪大学大学院経済学研究科博士前期課程修了。1985年大阪大学経済学部助手、同社会経済研究所教授、同大学院経済学研究科教授などを経て、2021年より大阪大学感染症総合教育研究拠点特任教授。博士(経済学)。専門は行動経済学、労働経済学。2005年日経・経済図書文化賞、2005年サントリー学芸賞、2006年エコノミスト賞(『日本の不平等』日本経済新聞社)受賞。2006年日本経済学会・石川賞、2008年日本学士院賞受賞。


平井 啓  【編著】
ひらい けい

1972年山口県生まれ。1997年大阪大学大学院人間科学研究科博士前期課程修了。1997年大阪大学人間科学部助手、同大型教育研究プロジェクト支援室・未来戦略機構・経営企画オフィス准教授を経て、2018年より大阪大学大学院人間科学研究科准教授。博士(人間科学)。2010年より市立岸和田市民病院指導健康心理士。専門は、健康・医療心理学、行動医学、サイコオンコロジー、行動経済学。2007年日本サイコオンコロジー学会奨励賞、2013年日本健康心理学会実践活動奨励賞を受賞。