科学と資本主義の未来

<せめぎ合いの時代>を超えて

広井 良典著
2023年4月7日 発売
定価 2,200円(税込)
ISBN:9784492315477 / サイズ:四六/並/344

AIならば可能なのか。
将来世代はどうなるのか。
今という時代を「限りない拡大・成長」と「持続可能性」に向かうベクトルの“せめぎ合い”の時代としてとらえ、 過去・現在・未来を俯瞰する超長期の時間軸から科学と資本主義の未来を展望する。
一貫して「定常型社会=持続可能な福祉社会」を提唱してきた著者が、『人口減少社会のデザイン』『無と意識の人類史』に続いて世に問う三部作完結編。

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概要

「限りない拡大・成長」と「持続可能性」に向かうベクトルが「せめぎ合う」今、超長期の時間軸から科学と資本主義の未来を展望する。

目次

第1章 『火の鳥』2050ーー未来を考えるとはどういうことか

第2章 なぜいま「幸福」が社会的テーマとなるのか

第3章 科学と社会の共進化

第4章 ケアとしての科学

第5章 資本主義の論じ方

第6章 鎮守の森と生態都市

第7章 医療・超高齢社会と科学

第8章 生命・情報・エネルギー

第9章 科学予算と世代間配分

著者プロフィール

広井 良典  【著】
ひろい よしのり

京都大学人と社会の未来研究院教授。1961年岡山市生まれ。東京大学・同大学大学院修士課程修了後、厚生省勤務を経て1996年より千葉大学法経学部助教授、2003年より同教授。この間マサチューセッツ工科大学(MIT)客員研究員。2016年より京都大学教授。専攻は公共政策及び科学哲学。限りない拡大・成長の後に展望される「定常型社会=持続可能な福祉社会」を一貫して提唱するとともに、社会保障や環境、都市・地域に関する政策研究から、時間、ケア、死生観等をめぐる哲学的考察まで、幅広い活動を行っている。『コミュニティを問いなおす』(ちくま新書)で第9回大佛次郎論壇賞を受賞。
その他の著書に『日本の社会保障』(第40回エコノミスト賞受賞)、『定常型社会』『ポスト資本主義』(以上、岩波新書)、『生命の政治学』(岩波書店)、『ケアを問いなおす』『死生観を問いなおす』『持続可能な福祉社会』(以上、ちくま新書)、『人口減少社会のデザイン』『無と意識の人類史』(以上、東洋経済新報社)など多数。